国や都道府県が循環器病対策に関する計画を策定する際に利用可能な指標の設定、及び新型コロナウイルス感染症による循環器病への影響の評価のための研究

文献情報

文献番号
202209047A
報告書区分
総括
研究課題名
国や都道府県が循環器病対策に関する計画を策定する際に利用可能な指標の設定、及び新型コロナウイルス感染症による循環器病への影響の評価のための研究
課題番号
22FA1018
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
岡田 佳築(国立大学法人 大阪大学 医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 坂田 泰史(国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科)
  • 権 泰史(国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科)
  • 宮本 恵宏(国立研究開発法人国立循環器病研究センター オープンイノベーションセンター)
  • 岩永 善高(国立研究開発法人国立循環器病研究センター 情報利用促進部)
  • 中井 陸運(国立循環器病研究センター 情報利用促進部)
  • 金岡 幸嗣朗(国立循環器病研究センター 情報利用促進部)
  • 古賀 政利(国立研究開発法人国立循環器病研究センター 脳血管内科)
  • 中瀬 裕之(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部)
  • 中川 一郎(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部)
  • 山田 修一(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部)
  • 今村 知明(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
  • 野田 龍也(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
  • 西岡 祐一(奈良県立医科大学 公衆衛生学講座)
  • 明神 大也(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
  • 野出 孝一(国立大学法人佐賀大学 医学部)
  • 水野 篤(学校法人聖路加国際大学 聖路加国際病院)
  • 米岡 大輔(ヨネオカ ダイスケ)(国立感染症研究所 感染症疫学センター)
  • 木田 圭亮(聖マリアンナ医科大学 医学部)
  • 杉本 匡史(国立大学法人三重大学 大学院医学系研究科)
  • 松本 知沙(学校法人東京医科大学 医学部)
  • 金子 英弘(国立大学法人東京大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
9,230,000円
研究者交替、所属機関変更
所属機関異動 研究代表者 岡田 佳築 国立大学法人大阪大学・大学院医学系研究科(令和4年4月1日~5月31日) →国立大学法人大阪大学・医学部附属病院(令和4年6月1日以降)

研究報告書(概要版)

研究目的
2020年10月に循環器病対策推進基本計画(基本計画)が閣議決定され、今後、国や都道府県が循環器病対策に関する計画を策定する際に、全国で容易に集計・解析が可能な指標が求められている。本研究では、先行研究で明らかとなった科学的根拠に基づいた循環器病の医療体制構築に関する指標や新型コロナウイルス感染症による影響に関する指標について、NDB等の国が保有するデータから設定することを目的としている。
研究方法
先行研究である、「新型コロナウイルス感染拡大による受診控えなどの状況踏まえた循環器病の医療提供体制の構築に向けた研究」、「循環器病対策推進基本計画に基づいた、都道府県の有用な目標指標の設定のための研究」において検討された、都道府県計画における指標および新型コロナウイルス感染症の影響に関する指標を、NDBを用いた指標策定の先行研究である「循環器病の医療体制構築に資する自治体が利活用可能な指標等を作成するための研究」における知見を用いて、NDB等の国が保有するデータから指標化を行った。
結果と考察
先行研究を踏まえ、回復期や維持期に関する指標、医療の質に関する指標、再発等の観点からの指標として、ガイドラインに準拠した治療に関する指標)、介護連携指導料算定件数、療養・就労両立支援件数、緩和ケア、再発・再入院に関する指標が候補となった。
新型コロナウイルス関連指標については、先行研究で検証された指標の中で、NDBの特性を踏まえ、処置・手術に関する指標を中心に選定し、血栓回収療法、脳動脈瘤クリッピング術、脳動脈瘤コイル塞栓術、リハビリテーション実施件数、経皮的冠動脈インターベンション、大動脈疾患に対する手術、心臓弁膜症に対する手術に関する指標が候補となった。
今回候補となった、回復期や維持期に関する指標、医療の質に関する指標、再発等の観点からの指標について、多くの指標について、NDB上での疾患罹患の特定が必要となる指標であった。先行研究の「循環器病の医療体制構築に資する自治体が利活用可能な指標等を作成するための研究」において、「病名コードのみ」で疾患罹患を特定した場合には、陽性的中率が低いことが指摘されており、今回の指標候補についても、この点に留意しつつ、実際のNDBからの指標と、実臨床におけるデータを比較しながら、今後妥当性・有効性の検証を進めていく必要があると考えられた。
結論
先行研究を踏まえた国や都道府県が循環器病対策に関する計画を策定する際に利用可能なNDBを用いた指標候補として、回復期や維持期に関する指標、医療の質に関する指標、再発等の観点からの指標が候補となり、新型コロナウイルス関連指標については、処置・手術に関する指標が候補となった。今後は、疾患罹患の特定が困難というNDBの特性を踏まえつつ、実際のNDBからの指標と、実臨床におけるデータを比較しながら、妥当性・有効性の検証を進めていく必要があると考えられた。

公開日・更新日

公開日
2023-08-25
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2023-08-25
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202209047Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
11,999,000円
(2)補助金確定額
11,999,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 3,777,744円
人件費・謝金 302,938円
旅費 221,790円
その他 4,927,528円
間接経費 2,769,000円
合計 11,999,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2023-09-26
更新日
-