我が国における公衆衛生学的観点からの健康診査の評価に資する研究

文献情報

文献番号
202209036A
報告書区分
総括
研究課題名
我が国における公衆衛生学的観点からの健康診査の評価に資する研究
課題番号
22FA1007
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
山岸 良匡(国立大学法人筑波大学 医学医療系)
研究分担者(所属機関)
  • 相田 潤(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 健康推進歯学分野)
  • 磯 博康(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国際医療協力局)
  • 岡村 智教(慶應義塾大学 医学部 衛生学公衆衛生学教室)
  • 甲田 勝康(関西医科大学 医学部 衛生・公衆衛生学講座)
  • 小久保 喜弘(国立循環器病センター予防健診部)
  • 小松 雅代(大阪大学 大学院医学系研究科 社会医学講座環境医学)
  • 高田 礼子(聖マリアンナ医科大学 医学部)
  • 馬場 幸子(大阪母子医療センター)
  • 村木 功(大阪大学大学院 医学系研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
4,620,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、効果的な健康診査項目の検討や制度の見直しに向けた議論に資するエビデンスを創出するため、既存の健康診査制度や項目について、健康診査が満たすべき要件に沿ってエビデンスを整理し、ライフステージや性別に応じた健康の観点と照らし合わせることで不足している内容がないかを検証することを目的としている。特に、各健康診査制度について、系統的・網羅的に評価を行い、健診・検診項目や、事後措置も含めた健康診査のシステム全体について、ライフステージや性別に応じた健康の観点と照らし合わせて検証し、わが国の健康診査制度の全体像を評価する。それにより、わが国の健康診査制度のあり方に関して、ライフコースの観点からの提言につなげる。
研究方法
①健康診査の評価にあたって検討すべき論点について、これまでの経緯に沿って整理する。
②各健康診査が満たすべき18の要件に沿った評価の草案を作成する。
③18の要件以外の付加的な評価視点や、ライフコースに沿った健診制度のあり方についての検討を行う。
④諸外国における健診制度と健診評価システムの現状についての整理を行う。
⑤効果的な健診・検診項目の検討や制度の見直しに向けた議論に資するエビデンスを創出するため、各健診項目の意義に関する検討を行う。
結果と考察
「諸外国における健診制度と健診評価システム」として、8つの国と地域の健診制度とその評価方法をレビューしまとめた。さらに、健康診査が満たすべき項目として告示にある18項目に加えて、本研究班で新たに付加する視点として、ライフコースや健康教育の観点から新たに5項目を加えた23項目に基づいて、本研究で評価を行う13の健診システムについて、具体的な評価の方針を検討し、評価を行うとともに、簡単な解説を付した評価表の草案を作成した。その他、健診項目や制度の見直しに資する研究を行った。
結論
若手研究協力者を中心に、諸外国における健診制度と健診評価システムについてのレビューを行うとともに、研究代表者・分担者・協力者の協働のもと、各健診制度について、制度上の位置づけや国の考え方を整理し、それを踏まえた上で健康診査が満たすべき各要件について本研究における具体的な評価の方針を検討し、評価表の草案を作成した。次年度には、評価表の完成版を作成するとともに、国民の健康の維持につながるライフコースを通じた健診・検診制度のありかたを踏まえた提言を行う。

公開日・更新日

公開日
2023-07-20
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2023-07-20
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202209036Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
6,000,000円
(2)補助金確定額
5,999,000円
差引額 [(1)-(2)]
1,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,497,404円
人件費・謝金 504,407円
旅費 508,580円
その他 2,109,497円
間接経費 1,380,000円
合計 5,999,888円

備考

備考
分担機関において、年度末近くに購入した物品(文房具)が当該研究機関において承認されず、それが年度を超えてから確定したために、返金せざるをえなくなってしまった事情があるため。

公開日・更新日

公開日
2023-09-12
更新日
-