文献情報
文献番号
202209024A
報告書区分
総括
研究課題名
新型コロナウイルス感染症流行による子どもの食生活変化とその社会経済的要因の解明のための研究
課題番号
21FA1008
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
森崎 菜穂(国立研究開発法人国立成育医療研究センター 社会医学研究部)
研究分担者(所属機関)
- 村山 伸子(新潟県立大学 人間生活学部)
- 三瓶 舞紀子(日本体育大学 体育学部健康学科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
3,800,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
今年度は、新型コロナウイルス感染症等による子どもの栄養・食生活の状況の変化を規定する社会経済的要因を把握し、また要支援者の背景別に必要としやすい支援内容を提示するとともに、必要な支援内容が要支援者に提供される行政と支援団体の連携枠組を同定し、上記の成果を現場で活用できるように行政・支援団体向けの資料を作成することである。
研究方法
①文献レビューから把握できた、要支援者の背景別に必要としやすい支援内容の提示、②感染拡大下における食への支援を要する子どもに対する支援の実態把握③必要な支援内容が要支援者に提供される行政と支援団体の連携枠組を現場で活用できるよう示した行政・支援団体向けのパンフレットの作成と公開シンポジウムの開催、を行った。
結果と考察
①保護者の社会経済的要因と子どもの栄養・食生活との関連を示した研究結果から、要支援者の背景別に必要としやすい支援内容を提示した。②朝食欠食、食への支援を要する児童・生徒への食提供や子ども食堂など実際的な支援を実施している小・中学校は少数であること、支援において栄養教諭設置の有無別、行政内関連部署との連携別に違いや特徴はみられなかったこと、現在行われている食育に加えて、栄養教諭や養護教諭、スクールソーシャルワーカーなど学校内連携をハブとした行政保健・福祉との連携に基づく子どもの食支援について検討が必要であることを示した。③パンフレット「学齢期の子どもに食生活支援を届けるために」を作成するとともに、これを広く周知するためのシンポジウム「必要としている子どもに食の支援を届けるための 支援者連携の在り方を考える」を開催した。
結論
新型コロナウイルス流行下における子どもの栄養・食生活の状況の変化、及びそれを規定する社会経済的要因、さらに要支援者の背景別に必要としやすい支援内容が明らかになった。必要な支援内容が要支援者に提供される行政と支援団体の連携枠組が強化されることが期待される。
公開日・更新日
公開日
2024-03-28
更新日
-