黄斑変性カニクイザルを用いた補体抑制による加齢黄斑変性の予防薬の開発

文献情報

文献番号
200908013A
報告書区分
総括
研究課題名
黄斑変性カニクイザルを用いた補体抑制による加齢黄斑変性の予防薬の開発
課題番号
H21-政策創薬・一般-002
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
岩田 岳(独立行政法人国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター 分子細胞生物学研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 岡田 秀親(株式会社蛋白科学研究所)
  • 吉川 泰弘(東京大学大学院 農学生命科学研究科 )
  • 村上 晶(順天堂大学 医学部眼科学教室)
  • 溝田 淳(順天堂大学 医学部浦安病院眼科)
  • 安川 力(名古屋市立大学 大学院医学研究科)
  • 原 英彰(岐阜薬科大学薬効解析学研究室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(政策創薬総合研究)
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
23,087,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
近年の基礎的研究から加齢黄斑変性(AMD)の発症において、網膜色素上皮細胞やその周辺における補体因子の活性化が報告されている。我々は日本人AMDのゲノム相関解析においても補体遺伝子CFHやC3の関与を確認している。そこで本研究では国立医薬基盤研究所霊長類医科学研究センターの黄斑変性カニクイザルを用いて、C3およびC5の活性化抑制薬の開発を目的とする。
研究方法
黄斑変性カニクイザルの補体抑制薬コンプスタチン(C3)およびAcPepA(C5)の薬効試験を開始した。硝子体投与および静注による効果を眼底写真、自発蛍光、蛍光眼底造影、局所網膜電図により評価している。投与回数を減らすために徐放剤の開発も行われている。
結果と考察
本実験は東京医療センターおよび霊長類センターの実験動物委員会に承認され、実験個体が選別された。すでに黄斑部の病態に回復が観察される個体もあるが、今後12ヶ月の投与を継続し、最終的な結論を導く予定である。
結論
本研究は加齢黄斑変性の予防・治療法の開発を目的として、霊長類医科学研究センターの黄斑変性カニクイザルを用いて、補体因子C3およびC5の活性化を抑制する薬の評価を行っている。

公開日・更新日

公開日
2011-05-30
更新日
-