乳幼児の栄養方法等の実態把握等に関する研究

文献情報

文献番号
202207021A
報告書区分
総括
研究課題名
乳幼児の栄養方法等の実態把握等に関する研究
課題番号
22DA2001
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
瀧本 秀美(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 佐々木 敏(東京大学 大学院医学系研究科)
  • 衞藤 久美(女子栄養大学 栄養学部)
  • 多田 由紀(東京農業大学応用生物科学部栄養科学科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 成育疾患克服等次世代育成基盤研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
6,924,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
国内における乳幼児の栄養・食生活を取り巻く課題は社会状況に伴って変化している国内における乳幼児の栄養・食生活を取り巻く課題は社会状況に伴って変化している。本研究は、乳幼児の栄養・食生活課題を把握するための国の調査である乳幼児栄養調査の調査方法・調査内容等の企画・検討に資する基礎資料の作成を目的として実施された。
研究方法
課題を下記の3種類に分け、各々研究を実施した。
(1)国内外における乳幼児を対象とした栄養調査の調査方法・調査内容等に関する情報収集,整理
国内および諸外国における乳幼児を対象とした栄養調査の調査方法・調査内容等に関するシステマティックレビューおよびスコーピングレビューを実施した。FAOやUNICEF等の資料を基に、諸外国における乳幼児期の栄養・食生活に関するガイドラインの整理も行った。
(2)国民健康・栄養調査やその他既存データ解析
国民健康・栄養調査および既存データの解析を行い,幼児の食事内容や共食に関する要因等の分析を実施した。
(3)栄養素等摂取量の把握の検討に向けた,乳幼児の習慣的な栄養素等摂取量を簡易に評価するための質問票の開発
既存の食事記録から食品を抽出し、乳幼児の習慣的な栄養素等摂取量を簡易に評価するための質問票の開発を行った。
結果と考察
食事摂取状況の把握については,国内の研究間で項目や選択肢は多様であり,国外の食物摂取頻度調査票についても食品数など様々であった。諸外国のガイドラインでは,完全母乳育児は生後6ヶ月まで,離乳の開始時期は6か月頃又は以降,窒息・誤嚥予防のために硬い食品や飲み込みにくい物を与えないなど複数の国で共通して推奨される項目があり,今後の乳幼児栄養調査の調査内容の検討に有用と考えられた。国民健康・栄養調査および既存データ解析から乳幼児が摂取する料理や摂取量の状況,共食及び食事中の会話と食事の質との関連が明らかになった。さらに新規の乳幼児用の摂取量を把握する質問票においては,栄養素摂取量の90%以上をカバーする食品のリストを作成した。
結論
これらの成果は,乳幼児栄養調査の調査方法・調査内容等の企画・検討および,栄養素等摂取量の把握手法の開発に資する基礎資料となる。今後更に調査内容の検討や,質問票開発を推進する必要がある。

公開日・更新日

公開日
2023-09-20
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2023-10-02
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202207021Z