文献情報
文献番号
200905026A
報告書区分
総括
研究課題名
新しい精神科地域医療体制とその評価のあり方に関する予備的研究
課題番号
H21-特別・指定-024
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
河原 和夫(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 政策科学分野)
研究分担者(所属機関)
- 伊藤 弘人(国立精神・神経センター精神保健研究所 社会精神保健部)
- 松原 三郎(医療法人財団松原愛育会松原病院)
- 平田 豊明(静岡県立こころの医療センター)
- 萱間 真美(聖路加看護大学)
- 平川 博之(ひらかわクリニック)
- 石原 明子(熊本大学大学院社会文化科学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
平成21年9月にとりまとめられた「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」報告書において、地域精神医療体制の構築の必要性が提言されている。このことを受け医療計画制度の柱である5事業(救急医療等確保事業)に精神医療を加えることや、そして加えた場合に明示しなければならない医療機能・医療連携体制・圏域設定・目標となる評価指標等について検討し、これらを提示することが研究目的である。
研究方法
国内外の精神科医療の提供体制を論じた文献のレビューを行うとともに、現行の医療計画の精神科医療やその関連領域の記述内容を精査した。これらの作業結果を踏まえつつ、分担研究者等から地域精神医療の問題点と解決方策などを提起していただき、意見交換を通じて今後の地域精神医療の提供体制の在り方に関する報告書を取りまとめた。
結果と考察
地域の精神医療の問題を様々な角度から検討してきた。精神科救急と生活習慣病等の身体合併症の問題、そして精神医療の受け皿であり、また時として医療と協働で対処すべき存在である“福祉”や“介護”に至る事項まで、解決を要する課題は山積していることから、優先順位を付けるなどターゲットを絞って施策を展開していくことが必要であるとの結論が得られた。また、地域精神医療の実態を明らかにし、具体的な解決方策を提示することができた。
結論
本研究成果は、5年ごとに改定が行われる都道府県の地域医療計画に盛り込む内容、特に充実した精 神科医療を住民に提供する体制の在り方を論じる際の基礎資料として活用されることが期待される。
公開日・更新日
公開日
2010-06-04
更新日
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