次期戦略研究の課題と運営に関する研究

文献情報

文献番号
200905017A
報告書区分
総括
研究課題名
次期戦略研究の課題と運営に関する研究
課題番号
H21-特別・指定-019
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
黒川 清(政策研究大学院大学)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
9,900,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成17年度より開始された「戦略研究」は、将来の厚生科学研究のあり方を見据えた先駆的な試みである。複数のテーマを実践する中で研究成果が見出されるとともに、研究実施・運営上の課題も浮かび上がってきた。これら背景を踏まえ、以下検討した。
1. 戦略研究として取り組むべきテーマ・領域に関する研究
2. 戦略研究における研究支援センターのあり方に関する研究
研究方法
(1)戦略研究として取り組むべきテーマ・領域に関する研究
①研究分野の洗い出し
②戦略研究で取り上げるべき政策課題の抽出
③抽出された政策課題の解決方法に関する検討(プロトコール骨子の検討)
④研究者公募・研究実施計画策定の検討
(2)戦略研究における研究支援センターのあり方に関する研究
①既存の臨床研究センターの調査
②研究実施団体に対するヒアリング調査
③研究支援センターのあり方に関する検討
(3)「新たな戦略研究のあり方と、取り組むべきテーマ・領域」に関する説明会開催
結果と考察
1. 戦略研究として取り組むべきテーマ・領域に関する研究
今後、取り組むべきテーマや領域を検討し、具体的に提案した。またその実施方法(研究ステップ、説明・応募方法、申請書類、検討・選定方法等)も検討し、実施手順として取り纏めた。
2. 戦略研究における研究支援センターのあり方に関する研究
戦略研究を実施していく上で重要となる研究支援センターの機能、役割、必要な資源、規模等検討し、今後に向けた基本構想を議論すべく整理を行った。

これら検討結果からフィージビリティ・スタディの支援体制、戦略研究支援センターの確立に向けた取り組み、戦略研究に係わる組織の機能整理・役割分担について提言を行った。
結論
1.戦略研究として取り組むべきテーマ・領域を所管課からのヒアリングにて抽出、有識者との検討により小児領域での2つのテーマを次期戦略研究候補として選定。またこれらテーマにつき、研究計画骨子を作成。さらに当該テーマに取り組む研究者公募・研究実施計画策定手順を検討・提案した。
2.戦略研究における研究支援センターのあり方について、有識者や研究実施団体にヒアリングを行い、今後整備する上で求められる機能を検討し、現状の課題(人材、予算、機能や役割分担の明確化)を指摘した。
3.これら検討結果からフィージビリティ・スタディの支援体制、戦略研究支援センターの確立への取り組み、戦略研究に係わる組織の機能整理・役割分担の提言を行った。

公開日・更新日

公開日
2010-06-14
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200905017C

成果

専門的・学術的観点からの成果
将来の厚生科学研究のあり方を見据えた先駆的な試みである「戦略研究」の新たなテーマを創出するとともに、研究支援のあり方を検討することによって、厚生労働科学研究における戦略研究の一層の推進が図られることとなり、ひいては、行政的課題として優先順位の高い疾患・健康障害を標的とした予防・治療介入及び診療の質改善のための介入などの有効性が検証され、保健・医療施策の立案に資する科学的な臨床エビデンスの創出に資する。
臨床的観点からの成果
特になし
ガイドライン等の開発
特になし
その他行政的観点からの成果
本研究により得られた成果に基づいて、「子どもの健やかな成長を支えるための戦略研究」が提案され、第56回厚生科学審議会科学技術部会(平成22年3月25日開催)にて承認の上、平成22年4月に、戦略研究のための「フィージビリティ・スタディ」として以下の2つの課題の公募に至った。この公募のための各種書類(公募要項、プロトコール骨子、申請書)やプログラムについては、本研究の成果が活用された。
その他のインパクト
フィージビリティ・スタディの公募に際して、公募を広く周知するとともに、戦略研究の意義や主旨の普及啓発を図るため、平成22年4月27日(火)に公募説明会を開催し、この様子を厚生労働省「YouTube」公式チャンネルに掲載した。再生回数が1,500回を超えるものもあった。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
1件
本研究により得られた成果に基づいて、「子どもの健やかな成長を支えるための戦略研究」に関する戦略研究のための「フィージビリティ・スタディ」の課題の公募に至った。
その他成果(普及・啓発活動)
1件
フィージビリティ・スタディの公募に際して、平成22年4月27日(火)に公募説明会を開催し、この様子を厚生労働省「YouTube」公式チャンネルに掲載した。

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-06-09
更新日
-