文献情報
文献番号
202203021A
報告書区分
総括
研究課題名
次世代バイオデータ基盤の構築に向けたデータ連携の概念実証
課題番号
22AC5003
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
寳澤 篤(国立大学法人東北大学 東北メディカル・メガバンク機構)
研究分担者(所属機関)
- 長神 風二(東北大学東北メディカル・メガバンク機構)
- 荻島 創一(国立大学法人 東北大学 高等研究機構 未来型医療創成センター)
- 中谷 直樹(東北大学東北メディカル・メガバンク機構)
- 中村 智洋(東北大学東北メディカル・メガバンク機構)
- 熊田 和貴(東北大学 東北メディカル・メガバンク機構)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究)
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
121,000,000円
研究者交替、所属機関変更
該当なし
研究報告書(概要版)
研究目的
コホート・バイオバンク産業利用促進策を具体化するため、令和4年は5課題(1相談支援機能、ツール開発、横断検索システム・データカタログ改修、2試行的産業利用を通じたコホート・バイオバンク利用意欲賦活、3データパッケージ整備、4企業用情報コンテンツ、E-learning開発、5産官学のエコシステム形成と、運営主体のサステナビリティ具体化)の推進および新たな課題解決を目的として研究を実施した。
研究方法
【1-1相談支援機能、ツール開発】
企業向け相談窓口Webシステムでは伴走支援および企業向け情報提供について運用準備とリハーサル、運用開始を行った。また、企業向け相談窓口の研究計画書管理システムとして、フォームおよびワークフローシステムの開発を行った。
【1-2横断検索システム・データカタログ改修】
産業界の要望が強いコホート5拠点の収集データ項目とメタデータの標準化を行った。また、ユーザから聞き取りを行い、アプリケーションの機能拡充とユーザビリティの向上を行った。
【2試行的産業利用を通じたコホート・バイオバンク利用意欲賦活】
「産業界が利活用可能な分譲データセットの構築」「構築・準備した分譲データセットを用いて実際の企業による試行的産業利用の実施」「産業界による更なるコホート・バイオバンク活用推進」より課題の抽出と解決策を検討した。
【3データパッケージ整備】
東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査票、検査データ、メタボローム、プロテオームデータをパッケージ整備し、データ説明書をとりまとめた。また、データパッケージの利用にあたって必要な倫理申請及びデータ利用申請のひな形を整備した。
【4企業用情報コンテンツ、E-learning開発】
E-learningコンテンツを策定し、プレゼンテーション資料により内容を説明した。また、これら制作したビデオを用いてウェブで研究者がインタラクティブに視聴者の質疑に対応するイベントを企画、コンテンツをウェブで掲載し続ける仕組みを検討した。
【5産官学のエコシステム形成と、運営主体のサステナビリティ具体化】
一括相談窓口として構築した対応フローに基づき実証をすすめた課題の改善を行った。また、研究開発組織を国内に持つ食品・化粧品等のヘルスケア関連企業の研究開発担当者を対象として、半構造化面接による質的調査を行い、構築したツール・システムの社会実装、サステナブルな発展拡大のためのプラットフォームビジネスコア事業として詳細に検討した。
企業向け相談窓口Webシステムでは伴走支援および企業向け情報提供について運用準備とリハーサル、運用開始を行った。また、企業向け相談窓口の研究計画書管理システムとして、フォームおよびワークフローシステムの開発を行った。
【1-2横断検索システム・データカタログ改修】
産業界の要望が強いコホート5拠点の収集データ項目とメタデータの標準化を行った。また、ユーザから聞き取りを行い、アプリケーションの機能拡充とユーザビリティの向上を行った。
【2試行的産業利用を通じたコホート・バイオバンク利用意欲賦活】
「産業界が利活用可能な分譲データセットの構築」「構築・準備した分譲データセットを用いて実際の企業による試行的産業利用の実施」「産業界による更なるコホート・バイオバンク活用推進」より課題の抽出と解決策を検討した。
【3データパッケージ整備】
東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査票、検査データ、メタボローム、プロテオームデータをパッケージ整備し、データ説明書をとりまとめた。また、データパッケージの利用にあたって必要な倫理申請及びデータ利用申請のひな形を整備した。
【4企業用情報コンテンツ、E-learning開発】
E-learningコンテンツを策定し、プレゼンテーション資料により内容を説明した。また、これら制作したビデオを用いてウェブで研究者がインタラクティブに視聴者の質疑に対応するイベントを企画、コンテンツをウェブで掲載し続ける仕組みを検討した。
【5産官学のエコシステム形成と、運営主体のサステナビリティ具体化】
一括相談窓口として構築した対応フローに基づき実証をすすめた課題の改善を行った。また、研究開発組織を国内に持つ食品・化粧品等のヘルスケア関連企業の研究開発担当者を対象として、半構造化面接による質的調査を行い、構築したツール・システムの社会実装、サステナブルな発展拡大のためのプラットフォームビジネスコア事業として詳細に検討した。
結果と考察
【1-1相談支援機能、ツール開発】
コホートデータ利用までのワークフローについて進捗管理ツールの運用準備を行い、企業からの相談をユースケースにリハーサルおよび運用を開始した。また、相談窓口の研究計画書管理システムフォームとワークフローシステムの開発を行い、セキュアにデータを保管できるようにした。
【1-2横断検索システム・データカタログ改修】
5拠点8コホートより収集しているデータ項目とそのメタデータの標準化を行い、ユーザからの聞き取りにより検索性能の改修、アプリケーション機能拡充の改修を行った。
【2試行的産業利用を通じたコホート・バイオバンク利用意欲賦活】
利活用可能な分譲データセット構築を行い、教育コンテンツの開発や解析を請け負う企業とのマッチング等の推進を介して企業側の理解を深めるため、より積極的な広報活動が必要なことが示された。
【3データパッケージ整備】
データパッケージとデータ説明書を整備し、解析にあたって必要最小限度の情報を得ることができるようになった。また、倫理申請のひな形、分譲申請のひな形を整備した。
【4企業用情報コンテンツ、E-learning開発】
E-learningコンテンツとしてプレゼンテーション資料(パワーポイントファイル)が制作し、企画した試行的なウェブイベントで質問を受けた。また、自由に視聴可能なYouTube上のコンテンツを設け実装した。
【5産官学のエコシステム形成と、運営主体のサステナビリティ具体化】
一括相談窓口のフローチャートに基づき相談対応を実践し、適正なスケジュール・エフォート管理と費用回収が可能となり、ノウハウの蓄積ができた。また、コホートデータ利活用について企業がもつ懸念、理由、希望等を聴取し、構築した基盤を産業界が利用するプラットフォームとして発展させるため、提供するサービスメニューの整理、収益化を検討した。
上述のとおり、令和4年の5課題を完成に近い形に到達させることができた。今後もプラットフォームサービスビジネスの検討を進め、健常人コホートデータ活用による効率的で確実かつサステナブルな産学連携を実現していきたいと考えている。
コホートデータ利用までのワークフローについて進捗管理ツールの運用準備を行い、企業からの相談をユースケースにリハーサルおよび運用を開始した。また、相談窓口の研究計画書管理システムフォームとワークフローシステムの開発を行い、セキュアにデータを保管できるようにした。
【1-2横断検索システム・データカタログ改修】
5拠点8コホートより収集しているデータ項目とそのメタデータの標準化を行い、ユーザからの聞き取りにより検索性能の改修、アプリケーション機能拡充の改修を行った。
【2試行的産業利用を通じたコホート・バイオバンク利用意欲賦活】
利活用可能な分譲データセット構築を行い、教育コンテンツの開発や解析を請け負う企業とのマッチング等の推進を介して企業側の理解を深めるため、より積極的な広報活動が必要なことが示された。
【3データパッケージ整備】
データパッケージとデータ説明書を整備し、解析にあたって必要最小限度の情報を得ることができるようになった。また、倫理申請のひな形、分譲申請のひな形を整備した。
【4企業用情報コンテンツ、E-learning開発】
E-learningコンテンツとしてプレゼンテーション資料(パワーポイントファイル)が制作し、企画した試行的なウェブイベントで質問を受けた。また、自由に視聴可能なYouTube上のコンテンツを設け実装した。
【5産官学のエコシステム形成と、運営主体のサステナビリティ具体化】
一括相談窓口のフローチャートに基づき相談対応を実践し、適正なスケジュール・エフォート管理と費用回収が可能となり、ノウハウの蓄積ができた。また、コホートデータ利活用について企業がもつ懸念、理由、希望等を聴取し、構築した基盤を産業界が利用するプラットフォームとして発展させるため、提供するサービスメニューの整理、収益化を検討した。
上述のとおり、令和4年の5課題を完成に近い形に到達させることができた。今後もプラットフォームサービスビジネスの検討を進め、健常人コホートデータ活用による効率的で確実かつサステナブルな産学連携を実現していきたいと考えている。
結論
いずれも順調な進捗を認めた。今後も各コホート拠点の産学連携を拡大し、エビデンスに基づくヘルスケアを国民に早期に提供するため進めていく。
公開日・更新日
公開日
2023-06-13
更新日
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