文献情報
文献番号
202203013A
報告書区分
総括
研究課題名
スマートフォンアプリケーションとビーコンシステムを活用した医師の客観的かつ効率的な労働時間管理による勤務実態の見える化
課題番号
21AC1005
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
猪俣 武範(順天堂大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
- 高橋 和久(順天堂大学 医学部)
- 西崎 祐史(順天堂大学 革新的医療技術開発研究センター)
- 中村 正裕(東京大学 大学院工学系研究科)
- 岩上 将夫(筑波大学 医学医療系 ヘルスサービスリサーチ分野)
- 猪俣 明恵(順天堂大学 医学研究科病院管理学)
- 奥村 雄一(順天堂大学 大学院医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究)
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
23,077,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では、医師勤務管理用スマホアプリを開発・運用し、ビーコンシステムとの連動により医師の勤務実態関連ビッグデータを客観的・効率的に収集する。また、収集したデータから医師の時間外労働延長因子の解明ならびに改善提案アルゴリズムを開発し、医師の労働時間短縮に資する知見を創出する。
研究方法
令和4年度は順天堂大学医学部附属順天堂医院の勤務医および初期臨床研修医を対象として、スマホアプリを用いた医師の勤怠管理実態収集のためのクラウド型多施設臨床研究を開始した。また、本スマホアプリと連動する勤怠管理システムを開発した。
結果と考察
令和4年度は医師339名、研修医39名を対象にスマホアプリを用いた医師の多様な勤務実態を収集した。2022年9月〜2022年11月の6,749381件のデータを解析した。アプリによる勤務時間は2.9±3.0時間、自己研鑽時間は2.8±5.9時間、勤怠システムにて確認した勤務時間は7.0±4.6時間、自己研鑽時間は2.1±3.3時間であった。また、アプリと連動する勤怠管理システムを開発した。アプリの位置情報から収集された労働時間は、現在の労働時間管理に利用している実際の勤怠システムにて確認した労働時間より少なく算出されたため、アプリの労働エリアの位置設定の調整の必要性が明らかになった。
結論
令和4年度は勤務管理用スマホアプリを用いたクラウド型臨床研究の開始と、アプリと連動する勤怠管理システムを開発した。令和5年度は医師の勤務実態の解析と、勤怠管理システムのPoCを実施する。
公開日・更新日
公開日
2024-02-29
更新日
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