臨床疫学に活用可能なNDB等データセットの作成に関する研究

文献情報

文献番号
202201011A
報告書区分
総括
研究課題名
臨床疫学に活用可能なNDB等データセットの作成に関する研究
課題番号
21AA2006
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
森 由希子(京都大学医学部附属病院 医療情報企画部)
研究分担者(所属機関)
  • 加藤 源太(京都大学医学部附属病院 病床運営管理部)
  • 黒田 知宏(京都大学医学部附属病院 医療情報企画部)
  • 植嶋 大晃(京都大学 国際高等教育院)
  • 大寺 祥佑(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター )
  • 今村 知明(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
  • 野田 龍也(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
  • 康永 秀生(国立大学法人東京大学 大学院医学系研究科公共健康医学専攻臨床疫学・経済学)
  • 田宮 菜奈子(国立大学法人筑波大学 医学医療系 / ヘルスサービス開発研究センター)
  • 杉山 雄大(国立国際医療研究センター研究所糖尿病情報センター医療政策研究室)
  • 中山 健夫(京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康管理学講座健康情報学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(政策科学推進研究)
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
14,990,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
近年、社会情勢や人口構造の変化に伴い。健康・医療・介護分野のビッグデータ解析の必要性が高まっている。レセプト情報等データベース(NDB)及び介護保険総合データベース(介護DB)のデータについても利活用が期待されているが、データの容量が膨大であること、データの構造が複雑であること等から、データの構造や操作を知悉した研究者でなければ解析を行うのは容易ではない。NDBや介護DB等の大規模データを簡便に分析できるようになれば、健康・医療・介護ビッグデータの利活用推進に貢献することが期待される。「健康・医療・介護分野の大規模データの利活用を推進する」ことを目的に、レセプト情報・特定健診等情報(NDB)、および要介護認定情報・介護レセプト情報(介護DB)さらに令和2年から提供が開始されている医療・介護の連結情報から、より利用者にとって使いやすいデータセットを開発する。また、医療・介護データ等の解析基盤(HIC)の試行利用を行い、安全性、操作性の検証を行う。
研究方法
本研究では、利用者によるデータセット設計を補助するために「①既存の大規模データベースの(NDB・介護DB)のデータ構造の評価」を実施する。また、利用者にとって使いやすいデータセットの設計のために「②長期追跡性に優れた個人名寄せIDの検討」および「③臨床系研究者でも利用可能なデータセットの開発」について検討を行う。②および③については、研究の一部をHIC上で実施し、④HICの安全性と操作性について検討を行う。2022年度においては
① については、介護DBのデータ項目、データの格納状況について集計を実施した。
② については、NDBと介護DBの連結可能なサンプルデータの作成を見据えた上での、主にKDBを用いたデータベースの試行的な処理を実施した。
③ については、学術研究に対応可能なデータセットの仕様について検証するとともに、複数のリサーチクエスチョンに対応可能な汎用性のあるデータセットの仕様について検討を行った。
④ について実際のHICの利用を開始するとともに、オンサイトリサーチセンターでのNDBデータ利用との比較検討を行った。
結果と考察
① 介護DBのデータについて網羅的な調査を行い、調査結果としてコードブックを作成した。
② 医療レセプトと介護レセプトの連結可能性と連結時の課題を整理する基礎として、KDBデータを用い、サンプル抽出を行って課題を整理した。
③ 実際の分析に必要なデータセットの検討のため、NDBおよび自治体医療介護データを用いて学術研究領域の複数のリサーチクエスチョンに対する分析を実施した。上記結果を踏まえて汎用性のあるデータセットの仕様検討を行った。
④ HICにおける大規模データ利用の課題を検討した。
結論
介護DBコードブックについては、2022年度内には完了した。また、長期追跡可能なIDの検討及びデータセットの検討についてはほぼ当初の予定通り検討を進めており、2023年度も引き続き継続予定である。

公開日・更新日

公開日
2023-06-14
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2023-06-14
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202201011Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
19,487,000円
(2)補助金確定額
19,487,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,452,391円
人件費・謝金 1,042,838円
旅費 28,340円
その他 12,466,431円
間接経費 4,497,000円
合計 19,487,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2023-12-26
更新日
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