文献情報
文献番号
200838077A
報告書区分
総括
研究課題名
インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動の情報収集に関する研究
課題番号
H20-医薬・指定-029
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
岡部 信彦(国立感染症研究所 感染症情報センター)
研究分担者(所属機関)
- 宮崎千明(福岡市立西部療育センター)
- 桃井真里子(自治医科大学)
- 谷口清州(国立感染症研究所)
- 大日康史(国立感染症研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
12,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
インフルエンザ様疾患罹患時に見られる異常な行動についての実態把握の必要があり、昨年度に引き続いて調査を行った。昨年度(2006/2007)は後向き調査であったが、今年度(2007/2008)は、前向き調査として実施している。
研究方法
重度の異常な行動に関する調査(重度調査)の調査依頼対象はすべての医療機関において、2007/2008シーズン行った。軽度の異常な行動に関する調査(軽度調査)はインフルエンザの定点医療機関において、2007/2008シーズン行った。報告方法はインターネット又はFAXとした。
結果と考察
2007/2008シーズンは、昨シーズンに比べ発生動向調査によるインフルエンザ様疾患患者報告数が少なかった。重度の異常行動は、平均8歳、男性に多く、発熱後2日以内の発現が多かった。薬剤服用の割合は、タミフルの服用は31%、リレンザは14%、アセトアミノフェンは43%だった。睡眠との関係は、眠りから覚めて直ぐに起こったものが多かった。昨シーズンと比べると、薬剤服用の割合に違いがみられたが、性別や異常行動の分類別の割合では殆ど違いは見られなかった。
結論
上記の結果については平成20年7月10日開催のリン酸オセルタミビルの臨床的調査検討のためのワーキンググループで報告された。2008/2009シーズンの前向き調査が既に始まっている。
公開日・更新日
公開日
2009-04-06
更新日
-