文献情報
文献番号
202127029A
報告書区分
総括
研究課題名
災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)の研修の質の向上に向けた研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
21LA2005
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
服部 希世子(熊本県人吉保健所)
研究分担者(所属機関)
- 尾島 俊之(浜松医科大学 医学部 健康社会医学講座)
- 池田 和功(和歌山県橋本保健所)
- 市川 学(芝浦工業大学 システム理工学部)
- 奥田 博子(国立保健医療科学院 健康危機管理研究部)
- 冨尾 淳(国立保健医療科学院 健康危機管理研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康安全・危機管理対策総合研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
DHEAT養成研修については、平成28年度から習熟度別に複数の研修が実施されており、その成果が実災害におけるDHEAT活動に表れている。一方で、災害対応経験の機会は限られ、そのノウハウや知見は属人的になりがちである。南海トラフ地震、首都直下型地震と大規模災害の発生も懸念されるなか、研修によりDHEAT人材の裾野を広げ、技能を高めることが喫緊の課題である。そのため、実災害で活動したDHEATや被災自治体職員、DHEATと協働した支援チームにヒアリング等を行うことにより、必要とされるDHEAT人材像を明確にし、DHEATが習得すべき技能目標の整理及び研修・訓練プログラムおよび研修テキスト等の教育コンテンツを作成する。また、COVID-19パンデミック下での災害対応の課題、DHEAT活動の在り方も検討し、今後のDHEAT養成研修の質の向上に寄与することを目的とする。
研究方法
DHEATに求められる知識・技術の抽出、明確化とDHEATに必要な研修等の内容について、過去のDHEAT活動検証や、DHEAT活動経験や災害支援経験を持つ公衆衛生医師・保健師等の行政職員、災害時支援受援体制に関する学識経験者、DHEAT養成研修(基礎編・高度編)担当者、DMAT・DPAT・JVOADと支援活動経験豊富な保健医療活動チームからなる研究班員との会議を経て、整理した。
パンデミック下での災害対応の課題、DHEAT活動の在り方について検討するため、令和3年8月の大雨で被害を受けた保健所等を対象に令和3年11月~12月にかけてインタビュー調査を実施した。
DHEATには適切なリーダーシップが求められることから、既知の知見や実災害における支援活動経験が豊富なDMAT、DPAT、NPO団体へヒアリングをもとに、DHEATリーダー向けリーダーシップの手引きを作成した。
パンデミック下での災害対応の課題、DHEAT活動の在り方について検討するため、令和3年8月の大雨で被害を受けた保健所等を対象に令和3年11月~12月にかけてインタビュー調査を実施した。
DHEATには適切なリーダーシップが求められることから、既知の知見や実災害における支援活動経験が豊富なDMAT、DPAT、NPO団体へヒアリングをもとに、DHEATリーダー向けリーダーシップの手引きを作成した。
結果と考察
①DHEATに求められる知識・技術の整理とDHEATに必要な研修・訓練内容及び教材の検討
研究班員との会議を経て、DHEATに求められる知識・技術およびDHEATに必要な研修・訓練内容を整理した。今後のDHEAT養成研修体制について、1)DHEAT養成研修として都道府県内職員向けに幅広く研修実施するため、事前学習とオンライン研修を組み合わせ実施すること、2)全国保健所長会のブロックごとに実施されていた基礎編研修をブロック研修と位置付け、保健医療活動チームとの連携を含めブロック単位で支援と受援を総合的に研修できる内容とすること、3)基礎編研修の企画運営リーダー研修を高度編研修に一本化し、都道府県において統括的な役割を担うDHEATを集団として明確化したうえで、このリーダー集団に対して継続的な人材育成を担う研修とすること、を提案した。そのうえで、今後のDHEAT養成研修を習熟度別に基礎編・ブロック研修・高度編と分け、各研修の目標や対象者等の比較、各研修の研修内容の案を提示した。
②コロナ禍における災害時保健医療福祉活動の課題
コロナ禍での災害対応の課題及びDHEAT活動の在り方を検討するため、令和3年8月の大雨で被害を受けた保健所等を対象に令和3年11月~12月にかけてインタビュー調査を実施した。多様な避難形態への対応の負担、外部支援チームやボランティア支援の制限による地域完結型災害対応の必要性、災害対応と感染症対応を両立する組織体制、受援体制などの課題が挙げられた。
なお、インタビュー調査と並行して、令和2年~3年度に発生し災害救助法が適用された風水害による被災都道府県等を対象にアンケート調査を実施する予定で準備を進めていたが、第6波の影響を考慮し中止とした。
③模範的な指揮官に関する冊子の作成
様々な保健医療福祉活動チームと協働し、被災地のマネジメント支援を行うDHEATにはリーダーシップが求められることから、既知の知見や実災害における支援活動経験が豊富なDMAT、DPAT、NPO団体へヒアリングをもとに、支援関係の築き方やチームワークの作り方などを掲載したDHEATリーダー向けリーダーシップの手引きを作成した。
研究班員との会議を経て、DHEATに求められる知識・技術およびDHEATに必要な研修・訓練内容を整理した。今後のDHEAT養成研修体制について、1)DHEAT養成研修として都道府県内職員向けに幅広く研修実施するため、事前学習とオンライン研修を組み合わせ実施すること、2)全国保健所長会のブロックごとに実施されていた基礎編研修をブロック研修と位置付け、保健医療活動チームとの連携を含めブロック単位で支援と受援を総合的に研修できる内容とすること、3)基礎編研修の企画運営リーダー研修を高度編研修に一本化し、都道府県において統括的な役割を担うDHEATを集団として明確化したうえで、このリーダー集団に対して継続的な人材育成を担う研修とすること、を提案した。そのうえで、今後のDHEAT養成研修を習熟度別に基礎編・ブロック研修・高度編と分け、各研修の目標や対象者等の比較、各研修の研修内容の案を提示した。
②コロナ禍における災害時保健医療福祉活動の課題
コロナ禍での災害対応の課題及びDHEAT活動の在り方を検討するため、令和3年8月の大雨で被害を受けた保健所等を対象に令和3年11月~12月にかけてインタビュー調査を実施した。多様な避難形態への対応の負担、外部支援チームやボランティア支援の制限による地域完結型災害対応の必要性、災害対応と感染症対応を両立する組織体制、受援体制などの課題が挙げられた。
なお、インタビュー調査と並行して、令和2年~3年度に発生し災害救助法が適用された風水害による被災都道府県等を対象にアンケート調査を実施する予定で準備を進めていたが、第6波の影響を考慮し中止とした。
③模範的な指揮官に関する冊子の作成
様々な保健医療福祉活動チームと協働し、被災地のマネジメント支援を行うDHEATにはリーダーシップが求められることから、既知の知見や実災害における支援活動経験が豊富なDMAT、DPAT、NPO団体へヒアリングをもとに、支援関係の築き方やチームワークの作り方などを掲載したDHEATリーダー向けリーダーシップの手引きを作成した。
結論
DHEATに求められる知識・技術の整理とこれまでのDHEAT養成研修内容等の検討を行い、今後の研修体制や内容の提言を行った。被災保健所等へのインタビュー調査をもとに、コロナ禍における災害時保健医療福祉活動の課題を抽出した。DHEATによるリーダーシップ向上のため、保健医療福祉活動チームの助言等も参考に、DHEATリーダー向けの手引きを作成した。
公開日・更新日
公開日
2022-10-04
更新日
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