文献情報
文献番号
200838009A
報告書区分
総括
研究課題名
技術の進展等に対応した医薬品医療機器等の製造所の効率的監査手法のあり方等に関する研究
課題番号
H18-医薬・一般-013
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
四方田 千佳子(国立医薬品食品衛生研究所 薬品部)
研究分担者(所属機関)
- 檜山行雄(国立医薬品食品衛生研究所 薬品部)
- 浅井英規(日本医療機器産業連合会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
医薬品や医療機器等の製造において品質を確保するためには、業務体系及び構造設備を背景に妥当性の確認された製造工程での品質管理を積み上げるによることが、最終製品の試験検査よりも信頼性が高いとされている。医薬品、医療機器等の安全性、有効性の確保のために適切な監査手法、体系化したシステムの構築を試みる。さらに、製造段階の品質確保の基盤となる、経口固形製剤の製法変更の生物学的同等性試験ガイドライン案を新薬事法に対応した改訂を試み、発出に向けた準備を進める。
研究方法
医薬品や医療機器では、製品の特性や製造技術、製造工程の管理手法などが大きく異なるため、研究の具体的な実施体制として、それぞれの専門家や監査経験者により構成するグループを設けて検討を行う。
結果と考察
改正薬事法下における効率的なGMP監査手法のあり方に関わる研究においては、調査対象ごとにGMP査察メモを作成した。又、既にシステム査察手法を導入している海外事例(FDA)等から、システム査察導入への課題を調査し、GMP/QMS調査要領と本研究班のチェックリスト・査察メモとの連携を目指した。最終的には、その体系(系統化)化を目指して、「システム査察実施シナリオ」として纏めた。
改正薬事法下における効率的なQMS監査手法のあり方に関しては、監査主体及び監査員の資質の確保に関しての提言書及び現状のQMS調査要領に関して特にQMS監査時の提出文書等に関する改定案を纏めた。監査手順の確立に関しては、プロセス監査の方向性を検討し、QMS監査技術文書(J-QSIT)として詳細なQMS監査の手法・手順を作成した。QMS監査報告書に関しては、記載内容を明確化し共通化利用できる形の提案書を纏めた。
口固形製剤の製造工程等の変化に対応した品質確保のあり方に関する研究については、後発医薬品の生物学的同等性試験において、4種類の試験液による溶出試験結果が示される場合が多いが、スケールアップ、ロット変更時等にも詳細な溶出性の検討が望ましいことを示唆した。また、最終年度には、平成14年度に作成された経口固形製剤の製法変更の生物学的同等性試験ガイドライン案を再度検討課題として取り上げ、新薬事法に沿ったマイナー改訂を試み、パブリックコメントを求めるための案を作成した。
改正薬事法下における効率的なQMS監査手法のあり方に関しては、監査主体及び監査員の資質の確保に関しての提言書及び現状のQMS調査要領に関して特にQMS監査時の提出文書等に関する改定案を纏めた。監査手順の確立に関しては、プロセス監査の方向性を検討し、QMS監査技術文書(J-QSIT)として詳細なQMS監査の手法・手順を作成した。QMS監査報告書に関しては、記載内容を明確化し共通化利用できる形の提案書を纏めた。
口固形製剤の製造工程等の変化に対応した品質確保のあり方に関する研究については、後発医薬品の生物学的同等性試験において、4種類の試験液による溶出試験結果が示される場合が多いが、スケールアップ、ロット変更時等にも詳細な溶出性の検討が望ましいことを示唆した。また、最終年度には、平成14年度に作成された経口固形製剤の製法変更の生物学的同等性試験ガイドライン案を再度検討課題として取り上げ、新薬事法に沿ったマイナー改訂を試み、パブリックコメントを求めるための案を作成した。
結論
それぞれの課題について、適切な体系やドラフトが提案され、我が国の医薬品の品質確保のために極めて有用な基盤となると思われる。
公開日・更新日
公開日
2011-06-14
更新日
-