文献情報
文献番号
200838003A
報告書区分
総括
研究課題名
医薬品製造開発・承認審査の確実かつ効率的なプロセス構築に関する研究
課題番号
H18-医薬・一般-003
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
奥田 晴宏(国立医薬品食品衛生研究所 有機化学部)
研究分担者(所属機関)
- 四方田 千佳子(国立医薬品食品衛生研究所 薬品部)
- 檜山 行雄(国立医薬品食品衛生研究所 薬品部)
- 山田 博章(独立行政法人医薬品医療機器総合機構 審査第四部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
医薬品品質保証システムのパラダイムが変貌しつつある。国内的には改正薬事法の施行であり、国際的な動向としてはICHで検討された新たなガイドライン(GL)である。これらGLは科学とリスク管理に基づく医薬品のライフサイクル全般に適用可能な調和された品質システムを確立することを目標としている。本研究は、この様な国内外の動向を踏まえ、日本の実情に適した確実かつ効率的な医薬品品質保証システムを構築するため、開発~承認申請の過程を再検討し、新薬承認申請に必要な添付資料が備えるべき事項とその取扱いを検討する。
研究方法
各分担研究者は、昨年度に引き続き企業研究者と分科会を組織し、モデル製剤を基に製剤開発の要素を抽出・解析を実施した。さらに昨年度作成した製剤開発研究レポートのモックを公表し、外部から得られたコメントを基にモックを精密化した。また、審査の実態に関する研究では、申請書の記載及び製造方法に関する添付資料(QOS)について申請者側に提示した照会事項を集約し、その内容について検討した。
結果と考察
Minimal approachに関しては、昨年度に引き続きEFPIAが作成した製剤開発研究レポートで取り扱われた製剤・工程を解析し、Minimal approach の手法によるCTD第二部の記載方法についてモックを完成した。
処方幅記載のあり方の例としては、酢酸セルロースを配合した浸透圧ポンプ型薬物放出システムからなる放出制御製剤をモデル製剤「ヨコヅナ錠」に関して資料概要モック案を作成した。
Enhanced approachに関しては、昨年度作成したモックに対する外部意見を取り入れることに加え、リアルタイムリリース(RTR)についての運営に対する議論を追加しモックを完成させた。完成したモックをもとに承認申請書の記載例を作成した。RTRについては、製品出荷判断に用いる近赤外分光による工程試験の記述については、検量線の作成プロトコールを試験法内に規定する必要があること等を結論した。
申請書の記載及び製造方法に関する申請資料(CTD M2.3)について申請者側に提示した照会事項を集約しその内容について検討し、申請時に必要とされる情報について具体化した。
処方幅記載のあり方の例としては、酢酸セルロースを配合した浸透圧ポンプ型薬物放出システムからなる放出制御製剤をモデル製剤「ヨコヅナ錠」に関して資料概要モック案を作成した。
Enhanced approachに関しては、昨年度作成したモックに対する外部意見を取り入れることに加え、リアルタイムリリース(RTR)についての運営に対する議論を追加しモックを完成させた。完成したモックをもとに承認申請書の記載例を作成した。RTRについては、製品出荷判断に用いる近赤外分光による工程試験の記述については、検量線の作成プロトコールを試験法内に規定する必要があること等を結論した。
申請書の記載及び製造方法に関する申請資料(CTD M2.3)について申請者側に提示した照会事項を集約しその内容について検討し、申請時に必要とされる情報について具体化した。
結論
本年度は、昨年度成果を踏まえ、minimalおよびenhancedの両面から企業研究者と議論を重ね、その成果をCTD様式申請資料モックとしてまとめた。
公開日・更新日
公開日
2009-04-08
更新日
-