文献情報
文献番号
200837054A
報告書区分
総括
研究課題名
科学的知見に基づく食品表示に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H20-食品・一般-017
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
宇理須 厚雄(藤田保健衛生大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
- 塩見 一雄(東京海洋大学 水産化学)
- 海老澤 元宏(国立病院機構相模原病院臨床研究センター アレルギー性疾患研究部)
- 穐山 浩(国立医薬品食品衛生研究所代謝生化学部)
- 安達 玲子(国立医薬品食品衛生研究所代謝生化学部 )
- 堀口 逸子(順天堂大学医学部 公衆衛生学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
23,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
1)食物アレルギー事例実態調査
2)鶏卵アレルギー誘発量の検討
3)アレルギー物質含有量に基づく食品交換表の作成
4)サケ科サケ属に属するさく河性ベニザケ、ギンザケと陸封性ヒメマス、ニジマスのアレルゲン性の検討
5) 陸封型サケ科魚類のパルブアルブミン(PA)の一次構造解析
6)チダイPAのアレルゲン性
7) 頭胸部を含む非加熱甲殻類のELISA検知法の改善
8) えび及びかに検知PCR法の多施設バリデーション、キウイフルーツ・バナナ検知法とアレルギー物質を含む食品の迅速・簡便な定量的検知法の開発
9) アレルギー表示に関する患者調査
10) アレルギー表示に伴う製造販売事業者向けへ情報媒体の検討と内容の精査
11) 各国のアレルギ-表示制度の動向調査とアレルギー表示検査法のバリデーションプロトコールのハーモナイゼーションに関する検討
2)鶏卵アレルギー誘発量の検討
3)アレルギー物質含有量に基づく食品交換表の作成
4)サケ科サケ属に属するさく河性ベニザケ、ギンザケと陸封性ヒメマス、ニジマスのアレルゲン性の検討
5) 陸封型サケ科魚類のパルブアルブミン(PA)の一次構造解析
6)チダイPAのアレルゲン性
7) 頭胸部を含む非加熱甲殻類のELISA検知法の改善
8) えび及びかに検知PCR法の多施設バリデーション、キウイフルーツ・バナナ検知法とアレルギー物質を含む食品の迅速・簡便な定量的検知法の開発
9) アレルギー表示に関する患者調査
10) アレルギー表示に伴う製造販売事業者向けへ情報媒体の検討と内容の精査
11) 各国のアレルギ-表示制度の動向調査とアレルギー表示検査法のバリデーションプロトコールのハーモナイゼーションに関する検討
研究方法
目的の項目番号に対応
1) 食物アレルギー事例の集計・解析
2) 経口負荷試験
3) 80種類の加工食品の卵、牛乳、小麦、大豆、落花生タンパク質含有量の測定
4)ELISA、イムノブロット
5) cDNAのクローニング
6)精製と患者IgE結合能測定
7)30分間加熱抽出法
8) 検査法の開発と検証
9) アンケート調査
10) ハンドブック案の作成
11) 資料収集、学会での議論
1) 食物アレルギー事例の集計・解析
2) 経口負荷試験
3) 80種類の加工食品の卵、牛乳、小麦、大豆、落花生タンパク質含有量の測定
4)ELISA、イムノブロット
5) cDNAのクローニング
6)精製と患者IgE結合能測定
7)30分間加熱抽出法
8) 検査法の開発と検証
9) アンケート調査
10) ハンドブック案の作成
11) 資料収集、学会での議論
結果と考察
1) 食物アレルギー450事例を家庭、学校、レストランなど場面ごとに分け解析した
2) 鶏卵タンパク質7mgで約10%の患者がアレルギー症状を惹起。誘発閾値決定のためにはさらに低量の鶏卵抗原を用いた経口負荷試験が必要
3) 交換表の試案は異なる食品群でも摂取可能な加工食品の指導の可能性を示唆した
4) ベニザケとヒメマスのアレルゲン活性はほぼ同一である
5) サケ類のPAの一次構造の相同性は高く、PAのIgE反応性は陸封型と降海型ではほとんど差がないと推測された
6)チダイPAには2つのアイソフォームがありIgE反応性に大きな差があった
7)甲殻類ELISAキット測定には加熱抽出法が有用
8) えび・かに検知PCR法は通知検査法(食安発第0122001号)に収載され、上記検知法の開発が進んだ
9) 患者のアレルギー表示理解度は必ずしも高くなかった
10) ハンドブックの改訂作業が進んだ
11) 食物アレルギー表示制度は各国で差異があり、検査法バリデーションプロトコールのハーモナイゼーション案を確立した
2) 鶏卵タンパク質7mgで約10%の患者がアレルギー症状を惹起。誘発閾値決定のためにはさらに低量の鶏卵抗原を用いた経口負荷試験が必要
3) 交換表の試案は異なる食品群でも摂取可能な加工食品の指導の可能性を示唆した
4) ベニザケとヒメマスのアレルゲン活性はほぼ同一である
5) サケ類のPAの一次構造の相同性は高く、PAのIgE反応性は陸封型と降海型ではほとんど差がないと推測された
6)チダイPAには2つのアイソフォームがありIgE反応性に大きな差があった
7)甲殻類ELISAキット測定には加熱抽出法が有用
8) えび・かに検知PCR法は通知検査法(食安発第0122001号)に収載され、上記検知法の開発が進んだ
9) 患者のアレルギー表示理解度は必ずしも高くなかった
10) ハンドブックの改訂作業が進んだ
11) 食物アレルギー表示制度は各国で差異があり、検査法バリデーションプロトコールのハーモナイゼーション案を確立した
結論
アレルギー物質食品表示の改善に有用な科学的知見が得られた
公開日・更新日
公開日
2009-04-06
更新日
-