文献情報
文献番号
202122040A
報告書区分
総括
研究課題名
あん摩マッサージ指圧施術所の就業実態を把握するための研究
課題番号
21IA1015
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
谷川 武(順天堂大学 大学院 医学研究科公衆衛生学講座)
研究分担者(所属機関)
- 友岡 清秀(順天堂大学 医学部公衆衛生学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
1,385,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(以下、あはき法)第19条において、あん摩マッサージ指圧師(以下、あマ指師)に係わる学校または養成施設で視覚障害者以外の者を増員するための設置申請があった場合、視覚障害者であるあマ指師の生計の維持が著しく困難とならないようにするため、承認をしないことができるとされている。したがって、あマ指師に係わる学校または養成施設の設置申請の可否を審査するためには、視覚障害者ならびに晴眼者のあマ指師の就業実態を明らかにした基礎資料が必要となる。しかしながら、あマ指師の就業実態に関する調査は平成28年以降行われていない。さらに今般の新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)は、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう(以下、あはき)業にも多大な影響を及ぼしていることが業界団体等の調査により報告されているが、全国規模での調査は行われておらず、また、COVID-19が視覚障害者ならびに晴眼者のあはき師の経営状況に与える影響については明らかにされていない。
本研究では、上記の課題や状況を踏まえ、Web調査により近年の視覚障害者ならびに晴眼者のあマ指師の需給の現状等を把握し、あはき法第19条をめぐる議論に必要な、技術・政策的判断に資する基準の作成に寄与する基礎的な知見を得ることを目的とする。
本研究では、上記の課題や状況を踏まえ、Web調査により近年の視覚障害者ならびに晴眼者のあマ指師の需給の現状等を把握し、あはき法第19条をめぐる議論に必要な、技術・政策的判断に資する基準の作成に寄与する基礎的な知見を得ることを目的とする。
研究方法
本研究を達成するため、令和3年度は、①視覚障害者のICT利活用の実態ならびにCOVID-19のあはき業への影響に関するヒアリング、②調査票設問の作成ならびにWeb調査票の作成を行った。
結果と考察
ヒアリング調査の結果、療養費による施術の状況や、COVID-19の経営への影響、そして、助成金制度等の利用実態について把握する必要があると考えられた。これらの項目は先行研究では把握されていないことから、次年度以降に実施するWeb調査において追加項目とした。また、視覚障害者に配慮したアクセシビリティの高いWeb調査票を作成したが、Web調査を実施する際には、デジタルデバイスへのアクセスが困難な層に配慮し、複数の回答方法(紙媒体や点字、電話等)を準備することで、回収率の向上が期待できると考えられた。
結論
ヒアリング調査の結果から、追加設問項目を設定した。また、視覚障害者に配慮したアクセシビリティの高いWeb調査票を作成した。次年度に調査を実施する際は、複数の回答方法(紙媒体や点字、電話等)を準備し、回収率の向上を目指す。
公開日・更新日
公開日
2022-06-15
更新日
-