文献情報
文献番号
202122034A
報告書区分
総括
研究課題名
人生の最終段階における臨床経過ならびに死の徴候に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
21IA1009
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
小川 純人(東京大学 医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
- 北村 義浩(日本医科大学医学教育センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
1,462,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
人生の最終段階における機能低下のパターンや疾患等を踏まえた類型化、死の徴候を含めた臨床経過について国内外の文献レビューを通じて明らかにする。また、実際に人生の最終段階における臨床経過や死の徴候を見守り、看取った経験を有する全国医師を対象にWebアンケート調査を行い、人生の最終段階における臨床経過や死の徴候に関して時間軸・疾患別に整理し、実臨床データに基づいた体系的整理を行う。
研究方法
人生の最終段階における機能低下パターンや臨床経過について、人生の最終段階における医療経験を豊富に有する研究協力者の参画により文献レビューに際して協議を行い具体的課題(クリニカル・クエスチョン)を抽出し、その後システマティック・レビューに準じた国内外の文献レビューを行う。また、公益財団法人 日本尊厳死協会に「リビング・ウイル受容協力医師」として登録されている全国医師に対して、人生の最終段階における臨床経過や死の徴候に関するWeb形式でのアンケート調査を実施する。得られたデータセットに関して解析を行う。さらにまた、上記研究協力者に加えて、老年医学・看護・ケアを専門とする研究協力者も参画する形で、人生の最終段階における臨床経過や死の徴候について実臨床に即した類型化、体系化を行う。
結果と考察
生の最終段階における機能低下パターンや臨床経過に関する国内外の文献レビューについては、事前協議にて採用基準、除外基準、検索式を決め、Pubmed、Cochrane Library、医中誌(国内文献のみ)にてそれぞれ文献検索を行っている。また、これまでに全国のリビング・ウイル受容協力医師を対象として、人生の最終段階における臨床経過や死の徴候に関するWEBアンケートを作成、(WEB、郵送双方にて)回答依頼を行っており、現在WEBアンケート回答を収集中である(現時点で約200名のリビング・ウイル受容協力医師からの回答を得ている)。今後もWEBアンケート回答の再依頼や同回答の収集を継続するとともに、同アンケート回答内容の分析を進め、わが国における臨終の徴候や臨床経過のパターンについて体系化を目指す。
結論
人生の最終段階の患者において多く報告されている身体兆候は、現時点での解析結果によれば、疼痛、呼吸困難、食思不振、嚥下障害、意識レベルの変化(せん妄を含む)などであり、死亡の原因疾患により人生の最終段階における兆候が異なっている可能性が示唆された。また、リビング・ウイル受容協力医師を対象としたアンケート回答の解析により、わが国の臨床現場における、人生の最終段階の臨床経過や死の徴候に関するデータ、特性が明らかになる可能性が示唆された。
公開日・更新日
公開日
2025-05-27
更新日
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