文献情報
文献番号
202122031A
報告書区分
総括
研究課題名
地域の実情に応じた医療提供体制の構築を推進するための政策研究
課題番号
21IA1006
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
今村 知明(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
研究分担者(所属機関)
- 松田 晋哉(産業医科大学 医学部・公衆衛生学)
- 藤森 研司(東北大学 大学院医学系研究科 公共健康医学講座医療管理学分野)
- 伏見 清秀(国立大学法人 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 医療政策情報学)
- 石川 ベンジャミン光一(学校法人 国際医療福祉大学 大学院医学研究科 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部 医療マネジメント学科)
- 瀬戸 僚馬(東京医療保健大学 医療保健学部 医療情報学科)
- 小林 美亜(和洋女子大学 看護大学院設置準備室)
- 野田 龍也(公立大学法人奈良県立医科大学 医学部 公衆衛生学講座)
- 小林 大介(神戸大学 大学院医学研究科 医療システム学分野 医療経済・病院経営学部門)
- 佐藤 大介(国立大学法人千葉大学 医学部附属病院)
- 西岡 祐一(奈良県立医科大学 糖尿病学講座)
- 赤羽 学(国立保健医療科学院 医療・福祉サービス研究部)
- 吉村 健佑(国立大学法人千葉大学 医学部附属病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
24,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
2025 年の地域医療構想の実現に向け、各都道府県の構想区域において今後の医療提供体制についての協議が進んでいる。平成30 年4 月からの第七次医療計画においては、令和2 年度に各都道府県において中間見直しが行われたところである。本研究班は、これまで医療法に位置づけられている地域医療構想、医療計画と密接に関わりながら研究を進めてきた。
厚生労働科学研究費補助金「地域医療基盤開発推進研究事業」として、平成30 年度から令和2 年度において「地域の実情に応じた医療提供体制の構築を推進するための政策研究(H30-医療-一般013)」の3 年間の研究を通じ、わが国における公衆衛生の専門家が一同に介して研究を進めてきた。その成果については、第七次医療計画の中間見直しにおいて、追加的評価指標の検討や選定について技術的な助言を行い、また地域医療構想においては都道府県が地域医療構想の実現に向けた医療提供体制の議論や医療機関連携の検討に資するべく定量的なデータ分析やマニュアルやツール作成による支援を行い、その成果を世の中に発信してきた。
本研究班については、令和6 年度からの第八次医療計画の策定に向けて、地域医療構想による病床の機能分化・連携、在宅医療・介護連携の推進をはじめとした医療計画の課題を抽出し、国の施策の検討に資する研究を行うものとする。都道府県が実施した医療計画の中間見直し、新型コロナウイルス感染症等の新興感染症の動向や将来の医療受給の予測を踏まえ、PDCA サイクルを回せるしくみづくりや技術的な助言、医師偏在対策や医師確保計画、医療や介護との連携等について課題を整理した上で、NDB やDPC 等のデータ分析を活用しつつ、技術的な助言を行う。
厚生労働科学研究費補助金「地域医療基盤開発推進研究事業」として、平成30 年度から令和2 年度において「地域の実情に応じた医療提供体制の構築を推進するための政策研究(H30-医療-一般013)」の3 年間の研究を通じ、わが国における公衆衛生の専門家が一同に介して研究を進めてきた。その成果については、第七次医療計画の中間見直しにおいて、追加的評価指標の検討や選定について技術的な助言を行い、また地域医療構想においては都道府県が地域医療構想の実現に向けた医療提供体制の議論や医療機関連携の検討に資するべく定量的なデータ分析やマニュアルやツール作成による支援を行い、その成果を世の中に発信してきた。
本研究班については、令和6 年度からの第八次医療計画の策定に向けて、地域医療構想による病床の機能分化・連携、在宅医療・介護連携の推進をはじめとした医療計画の課題を抽出し、国の施策の検討に資する研究を行うものとする。都道府県が実施した医療計画の中間見直し、新型コロナウイルス感染症等の新興感染症の動向や将来の医療受給の予測を踏まえ、PDCA サイクルを回せるしくみづくりや技術的な助言、医師偏在対策や医師確保計画、医療や介護との連携等について課題を整理した上で、NDB やDPC 等のデータ分析を活用しつつ、技術的な助言を行う。
研究方法
本研究班は5つの分担班に分けて研究を進め、班会議を2回開催し、研究の進捗状況の管理、調整を行いながら進めた。
医療計画班
都道府県の第七次医療計画中間見直しの内容を収集・分析し、課題を抽出する。また、医療介護連携等、第八次医療計画に向けた論点の整理および指標検討を実施する。
感染症企画班
医療計画への「新興感染症等の感染拡大時における医療」の追加に向けて政策上必要な指標および既存事業への感染症対策関連指標の盛り込みについて検討する。
大規模データ班
病床機能報告の内容の分析、調査項目についての検討および活用方法の検討を実施する。また、DPCデータやNDBを用いた都道府県や二次医療圏の医師や医療偏在に関する分析手法の開発を行う。
地域実情分析班
地域医療構想の推進に資する急性期医療と回復期医療との連携事例および医療機関の再編統合に関する事例の調査を行う。
実地検証班
奈良県の医療および介護のKDBデータを活用した分析を実施する。
医療計画班
都道府県の第七次医療計画中間見直しの内容を収集・分析し、課題を抽出する。また、医療介護連携等、第八次医療計画に向けた論点の整理および指標検討を実施する。
感染症企画班
医療計画への「新興感染症等の感染拡大時における医療」の追加に向けて政策上必要な指標および既存事業への感染症対策関連指標の盛り込みについて検討する。
大規模データ班
病床機能報告の内容の分析、調査項目についての検討および活用方法の検討を実施する。また、DPCデータやNDBを用いた都道府県や二次医療圏の医師や医療偏在に関する分析手法の開発を行う。
地域実情分析班
地域医療構想の推進に資する急性期医療と回復期医療との連携事例および医療機関の再編統合に関する事例の調査を行う。
実地検証班
奈良県の医療および介護のKDBデータを活用した分析を実施する。
結果と考察
詳細については、それぞれ分担研究報告書を参照されたい。
結論
本研究の成果は、わが国の地域医療構想(病床機能分化・連携)および医療計画(5疾病5事業)の進捗管理にあたって有用なものとして考えられる。
公開日・更新日
公開日
2024-06-05
更新日
2024-06-07