医師の適切な確保のための研究

文献情報

文献番号
202122022A
報告書区分
総括
研究課題名
医師の適切な確保のための研究
課題番号
20IA2005
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
今村 聡(公益社団法人 日本医師会)
研究分担者(所属機関)
  • 橋本 省(日本医師会)
  • 神村 裕子(日本医師会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
3,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
厚生労働省からの指定補助事業として運営している「日本医師会女性医師バンク事業」を活用し、都道府県医師会等との連携や女性医師に限定しないモデル事業の実施を通じて、地域の実情に合った医師の就業支援、医師不足地域等への医師確保策を検討する。
研究方法
1.「女性医師バンク」と都道府県医師会との連携によるモデル事業を実施 2.求職者へのアンケート調査実施 3.新型コロナワクチン接種人材確保相談窓口での男性医師登録広報の実施 4.ホームページのリニューアル、医師を取り巻く労働環境に関するハンドブック(「医師の多様な働き方を支えるハンドブック」)作成、広報用動画作成による広報強化
結果と考察
1.求職者情報共有件数、就業成立件数は着実に伸びている
2.回答者のうち開業を検討しているという回答が半数強を占めたため、開業支援については女性医師の活躍の場を拡大する可能性が認められた 
3.広報の仕方、限定的な業務においては男性医師の登録につながる状況も見えてきた
4.「医師の働き方を支えるハンドブック」の配布数は16,000部を数え、広報用動画の医師会、大学医学部、学会等の各種講習会等での上映は一定の成果をもたらしたと推測できる
結論
女性医師の就業支援がメインの活動となっている「女性医師バンク」の就業成立件数は令和2年度484件、令和3年度846件、女性医師バンク開設時(平成19年1月)からの就業成立件数の累計は2,477件となり、令和3年度末の有効求職登録者数は3,001名となっている。一方求人登録施設は6,128件と有効求職登録者数の2倍強でありアンバランスが生じている。この状況を是正するには男性医師の登録増加が大きな課題であり、それが解消されればこれまで求職者中心で進めていた就業紹介から求人側のニーズに沿った就業紹介も可能になり、男性医師も加えての就業支援可能性が大きくなると推測され、医師の適切な確保に大きく寄与すると想定される。

公開日・更新日

公開日
2022-10-20
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2022-10-20
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202122022Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,200,000円
(2)補助金確定額
3,168,000円
差引額 [(1)-(2)]
32,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 23,210円
人件費・謝金 2,000,000円
旅費 154,080円
その他 990,742円
間接経費 0円
合計 3,168,032円

備考

備考
自己資金16円、その他16円

公開日・更新日

公開日
2022-12-01
更新日
-