国内版、国際版急性胆道炎診療ガイドラインの普及と、日本と世界の実地診療・健康アウトカム等に与える影響の検証に関する研究

文献情報

文献番号
200835074A
報告書区分
総括
研究課題名
国内版、国際版急性胆道炎診療ガイドラインの普及と、日本と世界の実地診療・健康アウトカム等に与える影響の検証に関する研究
課題番号
H20-医療・一般-028
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
吉田 雅博(帝京大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 高田 忠敬(帝京大学 医学部)
  • 二村 雄次(愛知県 がんセンター)
  • 炭山 嘉伸(東邦大学 医学部)
  • 平田 公一(札幌医科大学 医学部)
  • 真弓 俊彦(名古屋大学 医学部)
  • 関本 美穂(京都大学 医学部)
  • 矢野 晴美(自治医科大学 感染症センター)
  • 三浦 文彦(帝京大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
19,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
実地医療と対比した急性胆道炎診療ガイドラインの日本、および世界における健康アウトカム改善に関する検証を行う
研究方法
1.実地調査による臨床医療と対比した急性胆道炎ガイドラインの大規模国内、海外検証
2.ガイドライン評価の組織体制あるいはシステム構築に関する研究
3.ガイドライン推奨診療のprospective studyによる検証(日本、世界の実地医療と対比)
結果と考察
1. 実地臨床調査
1) 平成20年8月:日本の胆道炎に関する主要関連4学会の評議員1200名にアンケート郵送。診療ガイドラインによって根拠に基づく医療の推進が促進していると考えられた。
2) 平成21年3月12日、第45回日本腹部救急医学会総会特別企画「急性胆管炎、胆嚢炎診療ガイドライン」開催
3) 急性胆管炎、胆嚢炎に関係した医療行為が、ガイドライン出版の前後でどのように変化したかについて、DPCデータを用いて検討した。
2. ガイドライン評価の組織体制あるいは評価システム作成に関する研究
1) 同一の疾患ガイドラインに対してデータベースを作成するための複数の学会間の検証研究体制の構築に関しての検討を行った。
2) ガイドラインの臨床面から評価検証するガイドラインの策定に関する基礎研究を行い、診療ガイドラインの普及とその評価のためには適正なClinical Indicator, Quality Indicatorの設定とその普及度評価が望ましいと考えられた。
3. 日本、世界の実地医療と対比したガイドライン推奨診療のprospective studyによる検証
1) UMIN(University medical information network)の臨床登録システムを用いた。日本向け日本語登録システムと世界向け英語登録システムをそれぞれ作成した。
2) 前向き症例登録作業を平成21年まで継続し結果解析する。
3)平成20年11月、当研究班とStephan Lowry 教授(北アメリカ外科感染症学会会長)、Metin Cakmakci教授(ヨーロッパ外科感染症学会会長)による会議開催。平成21年5月「第3回アメリカ・ヨーロッパ外科感染症合同会議(於、シカゴ)」において、胆道感染症診療ガイドラインの国際的な健康アウトカムの評価について討論する予定となった。
結論
本研究をガイドラインの普及効果、さらに評価のロールモデルとして臨床応用することが可能である。特に、「クリニカル・インディケーターを活用した評価手法」等に関する研究を応用し、ガイドラインを改訂することで、効果的かつ適正な普及と有効利用を推進する。

公開日・更新日

公開日
2009-04-14
更新日
-