文献情報
文献番号
200835013A
報告書区分
総括
研究課題名
行政処分を受けた医療従業者の再教育の進め方に関する研究
課題番号
H18-医療・一般-017
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 則子(国立保健医療科学院 生涯保健部)
研究分担者(所属機関)
- 小泉 俊三(佐賀大学医学部附属病院 総合診療部)
- 和田 仁孝(早稲田大学大学院 法務研究科)
- 相馬 孝博(名古屋大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部)
- 澤 智博(帝京大学 本部情報システム部)
- 前沢 政次(北海道大学大学院 医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
平成17年4月、厚生労働省の「行政処分を受けた医師に対する再教育に関する検討会」において、医業停止処分を受けた医師に対して「再教育を義務づけることが必要である」とする報告書がまとめられた。報告書においては、再教育の目的、再教育の内容、再教育の助言指導者、再教育の提供者等について今後の方向性がまとめられているが、具体的な運用方法までは詳細な検討がなされていない。また、報告書では「当面は現行制度の下で試行的に対応し、その取組みにおける知見を踏まえて、実効性のある再教育制度を構築すべきである」としている。本研究は、行政当局と十分に連携を図りながら、前々年度に作成したテキストを用い、前年度に行った団体研修の成果を踏まえ、さらにアップデートされた団体研修のカリキュラムを作成するなど、再教育に関する技術的支援を行うことを目的とする。
研究方法
前々年度に作成されたテキストや、前年度行った再教育研修成果を踏まえたカリキュラムについて議論し、実際運用可能なものを開発する。カリキュラムに従って、グループワークに参加しやすいシナリオを作成する。団体研修の実践を技術的に支援する。団体研修を観察的に評価研究する。団体研修欠席者のための補助教材として、また、団体研修に使用できる教材として、による視聴覚教材を作成する。
結果と考察
再教育団体研修については、カリキュラムについて議論し、実際運用可能なものを開発した。団体研修の実践を技術的に支援し、観察的に評価研究した。団体研修欠席者のための補助教材として、また、団体研修に使用できる教材として、DVD教材を企画した。医の倫理及び法令順守のDVD作成については、聞き言葉で意味の通じる平易な用語中心の講義を計画し、これに基づいてDVDによる視聴覚教材を作成した。
結論
本研究の成果として、行政処分を受けた医師への再教育の技術支援が可能となった。ワークショップ形式で行う再教育団体研修のためのシナリオについても、作成が続けられストックが出来た。再教育内容に関するDVD教材が作成され、団体研修を体調不良等で欠席した者の自習や、研修の補助教材として用いられるようになった。
公開日・更新日
公開日
2009-06-25
更新日
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