文献情報
文献番号
200835007A
報告書区分
総括
研究課題名
安全性の高い療養環境及び作業環境の確立に関する研究
課題番号
H18-医療・一般-010
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
小林 寛伊(東京医療保健大学)
研究分担者(所属機関)
- 大久保 憲(東京医療保健大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
中小病院/有床診療所および無床診療所において病院職員が最低限遵守すべき事項を検討して標準化し、無理なく全職員の意識水準と対策の遵守向上をはかることができ、感染制御の効果を十分に発揮することが可能になることを目的とした。
研究方法
2006年度、2007年度の検討結果である、中小病院/診療所を対象にした医療関連感染制御策指針(案)、小規模病院/有床診療所施設内指針(案)、無床診療所施設内指針(案)の3指針案を作成し、パプコメを求めて改善、最終案を作成した。併せて、インフェクション・コントロール・チーム(ICT)が病棟等のラウンドをおこなう際の介入項目リストintervention item list(98項目)、および、ケアー・バンドル例4種を試用して検討の上改善した。
結果と考察
いずれもその有効性が評価された。その際の多くの意見を元に検討し、改善して、最終案とした。本研究の成果は、全国的感染制御策向上に寄与するものと考える。今回のごとき、施設規模を考慮した指針(ガイドライン)、あるいは、施設内指針(マニュアル)は、世界にも類を見ず、その成果が期待され、医療法ならびに同施行規則に示された施策の実現に大きく役立つものである。
結論
本研究によっておこなった諸調査、ならびに、各種機会を捕らえての幅広いパブリックコメントに基づいて作成した、中小病院/診療所を対象にした医療関連感染制御策指針(ガイドライン)2009、小規模病院/有床診療所施設内指針2009 ― 単純且つ効果的指針の1例―、無床診療所施設内指針(マニュアル)2009 ― 単純且つ効果的指針(マニュアル)の1例 ―、インフェクション・コントロール・チーム(ICT)ラウンド時介入項目リストintervention item list 2009、ケアー・バンドルcare bundleの事例 2009、は、日本の中小医療機関における感染制御策の充実と質向上に寄与して、安全性の向上、そして患者サービスの向上、更には国家的医療費節減に役立つこと多大であると結論する。
公開日・更新日
公開日
2009-06-25
更新日
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