文献情報
文献番号
200835002A
報告書区分
総括
研究課題名
無床診療所等における医療安全管理体制構築に関する研究
課題番号
H18-医療・一般-002
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
石川 雅彦(国立保健医療科学院 政策科学部)
研究分担者(所属機関)
- 花田信弘(鶴見大学 歯学部 探索歯学講座)
- 児玉知子(国立保健医療科学院 人材育成部)
- 玉置 洋(国立保健医療科学院 政策科学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
過去2年間の研究成果を総括し、一般診療所、歯科診療所、助産所(以下、無床診療所等)において医療安全管理体制構築を図るために、医療安全管理担当者に必要な能力と獲得方法を検討し、これらの医療機関の医療安全管理担当者を対象にした研修を実施する。その研修評価を実施して内容の見直しを行うことで、最終的に無床診療所等に義務化された内容を実践し、医療安全管理体制を構築するために医療安全管理担当者に必要な能力とその獲得方法および無床診療所等における医療安全管理体制構築の具体的方策に関する提言を行うことを目的とした。
研究方法
「無床診療所における医療安全管理担当者研修(以下、本研修)」の実施を計画した。一般診療所・歯科診療所・助産所それぞれの関係団体では、独自の医療安全の取り組みが実施されているが、本研修では他の分野における医療安全の取り組みを知ることによって、新たな取り組みの発想を得ることをねらい、分野別ではなく合同の研修を計画した。研修プログラムは、1)各関係団体の医療安全の取り組みに関する情報提供、2)地域で実際に取り組まれている医療安全管理の具体例に関する情報提供、3)無床診療所等の小規模医療機関でも実施可能な医療安全管理体制構築に関する提案、という3つの視点に基づいて構成した。
結果と考察
各関係団体からは、それぞれの分野の特徴に応じた組織として取り組む医療安全推進活動についての紹介があった。一般診療所、歯科診療所、助産所からも、それぞれの施設で独自に実施している具体的な医療安全管理の取り組みが紹介された。その後、分野を超えて共通する医療安全推進のための課題に関して質疑応答が実施され、各関係団体における医療安全の取り組み、および無床診療所等における医療安全管理の具体的取り組みを確認することができた。
結論
研修評価および研修会における質疑応答や、参加者からの意見などを踏まえて検討した結果、最終的に無床診療所等に義務化された内容を実践し、医療安全管理体制を構築するために医療安全管理担当者に必要な課題と、それを獲得するために必要な取り組みについて示唆を得た。
公開日・更新日
公開日
2009-03-17
更新日
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