プリオン病2次感染に対する現実的滅菌法の開発研究

文献情報

文献番号
200834015A
報告書区分
総括
研究課題名
プリオン病2次感染に対する現実的滅菌法の開発研究
課題番号
H19-難治・一般-009
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
北本 哲之(東北大学大学院 医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 毛利 資郎(農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所)
  • 秋田 定伯(長崎大学医学部・歯学部附属病院 )
  • 太組 一朗(日本医科大学武蔵小杉病院)
  • 大久保 憲(東京医療保健大学・医療情報学科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
27,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
プリオン病の2次感染に対する現実的滅菌法を樹立することが本研究の目的である。
研究方法
1.各種滅菌法のヒト・プリオンでの検討
ヒト・プリオンとしてsCJD MM1を用いて、その脳乳剤中にステンレススチールワイヤー(SSW)を入れて汚染させ、その後SSWを乾燥させてからヒト型ノックインマウスの脳内に埋め込んだ。
2.SDS滅菌法の後処理
3.2次感染を同定する方法の開発
4.プリオン滅菌法の各国での取り組みの検討
結果と考察
1.各種滅菌法のヒト・プリオンでの検討
end-point titrationとして、MM1の脳乳剤を10-8まで希釈したが、SSW実験では10-6希釈ではすでに6匹中6匹が発病し、10-8でも1匹発病している。3%SDSは脳乳剤の滅菌法としては完璧であることがマウス・プリオンを用いて報告されていたが、SSWを汚染したヒト・プリオンに関しては完全に感染性を除去できないことが明らかとなった。
2.SDS滅菌法の後処理
手術器具の3%SDS煮沸処理とその後の超音波洗浄は外科器具などの鋭利なものにも形態の損傷を与えずに効果的な堆積物除去が可能であると思われた。
3.2次感染を同定する方法の開発
4.プリオン滅菌法の各国での取り組みの検討
結論
滅菌効果の確認のための感染実験に関しては、現在も経過観察中であるが、単独処理による確実なプリオン滅菌の困難さが明らかになりつつある。また、不幸にして2次感染が起こった場合、その感染源となった元の動物や遺伝子型の異なるヒトを同定する方法として、プリオンの感染実験を用いたトレースバック現象が役立つことを示した。

公開日・更新日

公開日
2009-06-11
更新日
-