難治性炎症性腸管障害に関する調査研究

文献情報

文献番号
200834007A
報告書区分
総括
研究課題名
難治性炎症性腸管障害に関する調査研究
課題番号
H19-難治・一般-001
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
渡辺 守(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 飯田 三雄(九州大学大学院医学研究院病態機能内科学)
  • 坪内 博仁(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科健康科学専攻人間環境講座)
  • 今井 浩三(札幌医科大学)
  • 佐々木 巌(東北大学大学院医学系研究科外科病態学)
  • 上野 文昭(大船中央病院)
  • 藤山 佳秀(滋賀医科大学内科学講座)
  • 廣田 良夫(大阪市立大学大学院医学研究科公衆衛生学教室)
  • 松井 敏幸(福岡大学筑紫病院消化器科)
  • 日比 紀文(慶應義塾大学医学部)
  • 杉田 昭(横浜市立市民病院外科)
  • 高後 裕(旭川医科大学内科学講座 消化器・血液腫瘍制御内科学分野)
  • 鈴木 康夫(東邦大学医療センター佐倉病院内科)
  • 千葉 勉(京都大学大学院医学研究科消化器病態学)
  • 味岡 洋一(新潟大学大学院医歯学総合研究科分子・診断病理学分野)
  • 渡邉 聡明(帝京大学医学部外科)
  • 松本 譽之(兵庫医科大学内科学下部消化管科)
  • 武林 亨(慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
47,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
潰瘍性大腸炎(UC)・クローン病(CD)の制御へ向けて調査研究班を継続し、1) 総括的疫学解析による疾患構造変化の追究、2)患者QOLの向上に直結する新しい診断・治療法の開発を目指した基礎研究の推進、3)重症度分類および診断・治療ガイドラインの見直しと最新知見を取り入れた診療体系の確立、4)国民・患者・一般医家への啓発活動による「治療レベルの向上と画一化」を介した診療体系の質的向上、を目指した。
研究方法
このために、(A)疫学解析プロジェクト 、(B)基礎研究プロジェクト、(C)診療体系確立のための臨床プロジェクト、および(D)啓発・広報・専門医育成プロジェクトに大別し、各々にプロジェクトチームを組織し調査研究をおこなった。
結果と考察
(A)では、UCおよびCDの我が国における特定疾患研究30年の総括的解析を目指し、新しい患者情報登録・予後追跡システムの構築し、最新の疫学データ取得をおこなったのみならず、全国レベルでの多施設臨床研究を目的としたネットワーク整備も実施した。(B)では、日本人特有の疾患関連遺伝子解析、疾患バイオマーカー探索、免疫異常機構の解析と治療応用、組織再生修復の解析と治療応用、腸内細菌の関与追求と治療応用、炎症による発癌メカニズム解析、の各々のプロジェクトで優れた研究成果が得られ、国内外へ広く成果を発信することが可能であった。(C)では、現行重症度基準の改訂、エビデンスとコンセンサスに基づく治療指針の整備が進められた。さらに日本独自の技術を利用した診断システム、癌サーベイランスシステムの開発に向けての調査研究がおこなわれた。(D)では、国民・患者および一般臨床医・医療従事者にむけ診断・治療・管理知識等の普及を目的とした啓蒙活動が行われた。事業推進委員会を設け、各種市民公開講座や一般臨床医向けの教育講座が企画されたほか、患者向けに社会支援制度や助成制度を解説した冊子の作成がおこなわれた。
結論
本研究は基礎研究から疫学研究および臨床研究までを包括した多面的・複合的研究であるものの、研究代表者・分担研究者および研究協力者の有機的連携により、本年度においても引き続き大きな成果があげられた。さらなる研究の推進と成果の集約により、炎症性腸疾患制圧に向け、正しい情報の普及、高度な水準を維持した診療体系の構築、基礎研究で得られる知見に基づく新しい治療法開発とその臨床応用が促進されるものと期待される。

公開日・更新日

公開日
2009-04-13
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2009-12-11
更新日
-