精神障害のある方に対するがん検診及びがん診療のアクセシビリティを向上するための実装研究

文献情報

文献番号
202108053A
報告書区分
総括
研究課題名
精神障害のある方に対するがん検診及びがん診療のアクセシビリティを向上するための実装研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
21EA1013
研究年度
令和3(2021)年度
研究代表者(所属機関)
稲垣 正俊(国立大学法人島根大学 医学部精神医学講座)
研究分担者(所属機関)
  • 島津 太一(国立研究開発法人国立がん研究センター 社会と健康研究センター行動科学研究部)
  • 藤森 麻衣子(国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 健康支援研究部)
  • 内富 庸介(国立研究開発法人 国立がん研究センター 中央病院 支持療法開発部門)
  • 藤原 雅樹(岡山大学病院精神科神経科)
  • 山田 了士(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 精神神経病態学)
  • 田端 雅弘(岡山大学 岡山大学病院)
  • 児玉 匡史(地方独立行政法人岡山県精神科医療センター 医療部)
  • 堀井 茂男(公益財団法人慈圭会 慈圭病院)
  • 樋之津 史郎(岡山大学 大学病院)
  • 田村 研治(国立大学法人島根大学医学部附属病院 先端がん治療センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん対策推進総合研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
7,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
精神障害者のがん死亡率は高い。その原因として、がん診断の遅れ、標準的治療への障壁がある。我々は、精神障害者にもがん検診・ケアを届けるため、阻害・促進要因を明らかとし、介入の開発、効果検証という実装科学の手法に基づいたプロセスで研究を進めてきた。これまでの研究で、精神障害者に対するがん検診の個別勧奨法を開発し、無作為化比較試験で理想的環境下での有効性を確認した。同時に、精神障害者のがんの診断・治療における課題の抽出、整理を行った。本研究課題では、さらに日常臨床の場でがん検診・ケアの向上を目指すため、①精神障害者に対するがん検診勧奨法を日常臨床の場に合わせ修正(適応)し、効果を検証する[研究1]、②実装効果のモニタリングのため、精神障害者のがん検診受診率の動向調査法を確立する[研究2]、③精神障害者のがん診療上の課題を改善する取り組みのプロセスを明らかにする[研究3]ことを目的とする。
研究方法
研究1:
精神科病院の医療者を対象とした介入(=勧奨法に関する教育・支援)を行い、日常診療下におけるがん検診勧奨法の実施可能性を評価するための多施設介入研究を実施する。
研究2:
市町村の保有する住民がん検診の受診(記録)データベース、障害福祉データベース、国民健康保険データベース等を利用し、精神障害者のがん検診受診率を算出する動向調査法の実施可能性を明らかにする研究を実施する。
研究3:
がん診療連携拠点病院等において、がん医療者が直面する精神障害者のがん診療上の課題を改善するためのプロセスを明らかにする質的研究を実施する。
結果と考察
研究1:
1年目は、勧奨法の実施ガイドおよび教育資料を開発し、日常診療下におけるがん検診勧奨法の実施可能性を確認するための研究プロトコルを作成し、倫理承認を得た。様々な精神科病院を対象とできるような介入資料とし、6施設を参加予定施設として研究開始に向けて手続きを進めている。
研究2:
1年目は、これまでに研究協力の実績がある岡山市の協力を得て、データ利用に必要な手続き、各データの特徴および突合可能性を明らかにした。実際に数年間のデータを利用して動向調査の実施可能性を検討する研究プロトコルを作成し、倫理承認を得た。現在、解析データ作成を依頼する手続きを進めている。岡山市以外でも実施可能な手法であり、他市町村との協議も進める。
研究3:
1年目は、先行調査をもとに、精神障害者のがん診療についての自己評価票を作成した。がん診療連携拠点病院等に対して、診療上の課題を改善するための現在ある取組の自己点検と、可能な取組の検討を依頼し、自己評価票で得られた取組を集約する質的研究のプロトコルを作成し、倫理承認を得た。
結論
1年目である当該年度は、研究1-3それぞれについて研究プロトコルを作成し、倫理承認を得た。予定通り進捗しており、2年目にそれぞれ実施し、データを収集して結果を公表し、研究成果を還元する。

公開日・更新日

公開日
2022-05-27
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2022-05-27
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202108053Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
9,880,000円
(2)補助金確定額
9,290,000円
差引額 [(1)-(2)]
590,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 3,356,252円
人件費・謝金 1,775,998円
旅費 316,610円
その他 1,561,140円
間接経費 2,280,000円
合計 9,290,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2023-09-29
更新日
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