免疫アレルギー疾患予防・治療研究に係る企画及び評価の今後の方向性の策定に関する研究

文献情報

文献番号
200832038A
報告書区分
総括
研究課題名
免疫アレルギー疾患予防・治療研究に係る企画及び評価の今後の方向性の策定に関する研究
課題番号
H20-免疫・一般-013
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
秋山 一男(独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 谷口正実(独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センター)
  • 松井利浩(独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センター)
  • 長谷川眞紀(独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センター)
  • 山崎喜比古(東京大学大学院 医学系研究科 健康社会学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患等予防・治療研究事業
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
免疫アレルギー疾患等予防・治療研究事業における長期的・中期的さらには危急的目標に対しての適切な研究課題の企画・評価を実施するための方向性を探り、厚生労働科学研究の質の向上・維持を図ることを目的として、事務局業務を遂行するとともに、アレルギー疾患の自己管理の指針となるべきマニュアルの作成及び患者自身における自己管理能力の開発とその評価・検証システムの構築を目的とする。
研究方法
1.免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業事務局機能の実施、2.免疫アレルギー疾患関連情報発信機能の実施、3.アレルギー疾患自己管理マニュアルの作成及び患者主導の慢性疾患セルフマネジメントプログラムの効果の検証: (1)自己管理マニュアルの作成とその効果的な活用方法の検討、(2)患者主導の慢性疾患セルフマネジメントプログラムの効果検証と、自己管理能力の形成・向上・普及メカニズムの解明、を実施した。
結果と考察
事務局業務としての所管課と研究担当者の間の連絡調整機能を果たし、本年度の本事業での成果を評価研究報告会、報告会用抄録及び研究報告書の刊行、一般国民向けカラーパンフレットの作成等を行った。また、本研究事業で策定された各種疾患治療・予防のガイドラインについては、日本アレルギー学会等との連携により、厚生労働省ホームページやリウマチ・アレルギー情報センターを活用した情報提供を行った。「患者さん向け自己管理マニュアル」作成に当っては、今年度は、成人喘息用のマニュアルのため、成人喘息関連の患者会に参画いただき、実際に患者の立場で使用しやすいマニュアル作成を心がけた。日本型のセルフマネジメントプログラムの開発と効果の検証においては、日本でのCDSMPの受講者からの評価を明らかにし、より効果的なプログラム実施への示唆を得た。本研究で得られたプログラム改善の示唆は日本での実施において有用であることに加え、現在プログラムを実施している他の地域でのプログラム改善にも有用であると考えられる。
結論
我が国の免疫アレルギー疾患医療・研究の発展のためには、本事業の事務局的機能を十分に果たすこと、各種免疫・アレルギー情報を提供すること、さらに自己管理のためのツールとしてのマニュアルの作成、日本型のセルフマネジメントプログラムの開発などは、必要不可欠の業務、研究である。

公開日・更新日

公開日
2009-06-05
更新日
-