感覚器障害戦略研究

文献情報

文献番号
200828013A
報告書区分
総括
研究課題名
感覚器障害戦略研究
課題番号
H19-感覚器・戦略-018
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
小嶋 弘仲(財団法人テクノエイド協会)
研究分担者(所属機関)
  • 福島 邦博(岡山大学付属病院)
  • 石橋 達朗(九州大学大学院)
  • 清原 裕(九州大学大学院)
  • 城田 知子(中村学園大学短期大学部)
  • 熊谷 秋三(九州大学)
  • 内田 和宏(中村学園大学短期大学部)
  • 畑 快右(九州大学大学院)
  • 中川 尚志(福岡大学)
  • 宇佐美 真一(信州大学)
  • 岩崎 聡(聖隷クリストファー大学)
  • 麻生 伸(みみはなのど あそうクリニック)
  • 中澤 操(秋田県立リハビリテーションセンター・精神医療センター)
  • 新谷 朋子(札幌医科大学)
  • 工藤 典代(千葉県立栄養大学)
  • 須藤 正彦(筑波大学)
  • 国末 和也(大阪河崎リハビリテーション大学)
  • 藤本 裕人(国立特別支援教育総合研究所)
  • 藤野 博(東京学芸大学)
  • 武居 渡(金沢大学)
  • 宇野 彰(筑波大学)
  • 城間 将江(国際医療福祉大学)
  • 川崎 聡大(富山大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 感覚器障害研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
100,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
視覚、聴覚・平衡覚等の感覚器機能の障害は、その障害を有する者の生活を著しく損なうが、障害の種類、原因によっては、その軽減や重症化の予防、機能の補助・代替等が可能である。そのため、これらの障害の原因となる疾患の病態、発症のメカニズムの解明、発症予防、早期診断及び治療、重症化の予防、リハビリテーション及び機器等による支援等、感覚器障害対策の推進に資する研究開発を行う。
研究方法
聴覚分野においては、聴覚障害児(0歳から15歳)を対象に言語発達、適応度、療育の状況、人工中耳の有無等を把握し相互関係や現状を調べ、具体的な介入項目を検討する。視覚分野においては、地域住民を対象として、眼科的情報、医学情報、受診状況と治療内容、生活習慣などを集積し、それらが眼疾患の発生と重症化に及ぼす影響を解明し、予防する上で有効と思われる介入方法を検討する。
結果と考察
聴覚分野においては、聴覚障害児の日本語言語発達に影響を与える因子を明らかにし、発達を保障する手法を確立することにより、難聴の早期発見、認知的な偏りが与える影響について国際的レベルのエビデンスを確立し、聴覚障害児により高い言語力を提供する方策が明らかになることが考えられる。視覚分野においては、疾患と環境要因との関係を系統的に解析し、眼科疾患の有病率、発症率、危険因子、防衛因子が明らかになった事例はなく、わが国において初めての研究成果と考えられる。
結論
聴覚分野においては、各検査の平均値及び標準値誤差、検査間相関、主要目的変数などのデータをもとに言語検査の組合せを構築した。視覚分野においては、地域住民の眼科健診から得られた眼科臨床所見や眼底写真、内科健診成績、内科臨床記録、剖検所見等をデータベース化することにより、視覚障害をきたす眼科疾患を解明し、視覚障害の予防手段の確立をとおして、国民の保健・医療・福祉の向上と、高齢者医療費の削減が期待できる。

公開日・更新日

公開日
2009-10-13
更新日
-