行動変容を促す情報提供ツールの開発とメタボリックシンドローム予防効果に関する研究

文献情報

文献番号
200825052A
報告書区分
総括
研究課題名
行動変容を促す情報提供ツールの開発とメタボリックシンドローム予防効果に関する研究
課題番号
H20-循環器等(生習)・一般-006
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
上田 由喜子(奈良女子大学 生活環境学部)
研究分担者(所属機関)
  • 伊達 ちぐさ(奈良女子大学 生活環境学部)
  • 福井 充(大阪市立大学大学院 医学研究科)
  • 爲川 雄二(東北大学大学院 教育情報学研究部)
  • 岡本 尚子(奈良女子大学 生活環境学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 行動変容を促す情報提供ツールの開発、そのツールを用いた教育プログラムのメタボリックシンドローム予防効果について、開発プログラム実施群と実施しない群を比較することによって科学的にその有効性を評価する事を目的とする。20年度は、情報提供ツールの開発とITシステムの構築を目標とした。
研究方法
 先行研究の検索、行動科学理論と教育学の2つの理論に基づき、対象者の行動、態度、知識に影響を与えることができるよう教育内容(情報提供)と教育方法について検討した。
結果と考察
○結果
・行動目標を設定するアセスメントシートを作成
・継続的なウォーキングは、メタボ予防に効果があるとされているが、ひとりでウォーキングをし ても長続きしない。そこで、仮想地図を作成し他のユ-ザーとゲーム感覚の競争や社会的サポー トを組込むことで、ウォーキング継続意欲につながるシステムを構築
・メタボに対する知識と意識を高める15回シリーズのFLSH教材「メタボ克服講座」の制作と紙媒体 を作成
・行動変容技法の一つであるセルフモニタリングシートの作成と身体活動マニュアルを作成
・本人の意欲と自己効力感を高めるメールの自動配信と、実践状況を把握した専門家による指導メ ールの配信システムを構築
・食環境と食選択を考えるニューズレター、教育コラムの設定
○考察
 20年度の目標である情報提供ツールの開発およびシステムの構築については、達成できたと思われる。21年度は、このシステムによる教育プログラムの有効性をいかに科学的に評価するか、また評価指標の信頼性や妥当性についても検討する必要がある。
結論
 本研究の課題であり20年度の目標でもあるメタボ予防に有用と考えられる情報提供ツールの開発と、ITシステムの構築については達成できた。

公開日・更新日

公開日
2009-05-13
更新日
-