文献情報
文献番号
200825027A
報告書区分
総括
研究課題名
健康寿命の地域指標算定の標準化に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H19-循環器等(生習)・一般-009
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 修二(藤田保健衛生大学 医学部衛生学講座)
研究分担者(所属機関)
- 辻 一郎(東北大学大学院 医学系研究科公衆衛生学分野)
- 尾島 俊之(浜松医科大学 健康社会医学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
5,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
研究目的としては、地域保健医療福祉の取り組みの計画・評価への適用に向けて、健康寿命について、(1)概念の整理、(2)基礎資料の検討、(3)算定方法の検討を行い、これらの検討結果を総括して、(4)標準的な算定方法の提案を行うこととした。昨年度は2年計画の初年度として平均自立期間を検討対象とし、介護保険に基づく標準的な算定方法を提案し、その指針とプログラムを作成・刊行・公開した(健康日本21ホームページ;http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/database/index.html)。本年度は最終年度として、平均自立期間の残された課題と健康寿命の指標全体を検討対象とした。
研究方法
研究班としては、研究代表者、研究分担者2人と研究協力者6人で構成した。第1回班会議で計画を具体化し、進捗状況を確認しながら各研究者が互いに連携して進め、第2回班会議での議論を経て成果をまとめた。倫理面への配慮としては都道府県等への郵送法調査と連結不可能匿名化された統計資料の使用を行うため、個人情報保護に関係する問題は生じない。「疫学研究に関する倫理指針」の適用範囲でないが、資料の利用や管理など、その原則を遵守した。
結果と考察
「平均自立期間などの健康寿命の適用に関する調査」により、都道府県、政令市、特別区と保健所から、本指針と本プログラムに対する比較的良好な評価結果を得た。統計的方法を整備、小地域での算定上の留意点を提示し、それらを総括して「平均自立期間の算定プログラムver.2」を作成した。介護給付費実態調査および国民生活基礎調査と患者調査を目的外使用許可の下で使用して、(1)-(3)の検討により健康寿命の3指標を選定し、(4)の標準的な算定方法を提案した。3指標としては、若年者における日常生活の活動性を表す指標、高齢者における要支援から要介護に至る複数の健康状態を表す指標、悪性新生物や脳血管疾患などの疾患の影響の大きさを表す指標であった。今後、平均自立期間とともに、これらの指標の算定方法を用いて、健康寿命の年次推移、地域分布と関連要因を検討することが重要であろう。
結論
「平均自立期間の算定プログラムver.2」を作成するとともに、健康寿命の3指標の標準的な算定方法を提案した。2年間の研究を通して研究目的をおおよそ達成した。
公開日・更新日
公開日
2009-05-13
更新日
-