「日本人の食事摂取基準」策定のための文献学的研究

文献情報

文献番号
200825020A
報告書区分
総括
研究課題名
「日本人の食事摂取基準」策定のための文献学的研究
課題番号
H19-循環器等(生習)・一般-002
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
佐々木 敏(東京大学 大学院医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 田中 茂穂(国立健康・栄養研究所 健康増進プログラム)
  • 由田 克士(国立健康・栄養研究所 栄養疫学プログラム)
  • 江崎 治(国立健康・栄養研究所 基礎栄養プログラム)
  • 柴田 克己(滋賀県立大学 人間文化学部)
  • 森田 明美(国立健康・栄養研究所 栄養疫学プログラム)
  • 三宅 吉博(福岡大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成16年度に改正された『日本人の食事摂取基準(2005年版)』の次回改定(平成20年度)に関連すると考えられる基礎資料を収集し、それを用いて系統的レビューを行い、次回の改定作業が円滑かつじゅうぶん科学的に行われるために役立つ資料を提供することを目的とする。
研究方法
昨年度(研究初年度)に作成した文献(研究論文)検索式にしたがって検索された論文について、その内容の精査を行うとともに、関連論文を網羅的に探索・収集し、これらについても内容の精査を行った。新たなエビデンスを集中的・網羅的に収集することを目的として2002年1月以後に学術雑誌に掲載された論文を対象とした。また、関連論文については、それよりも過去にも遡り、掲載年に問わず、収集することとした。特に、系統的レビュー、メタ・アナリシスについては関連分野(検討対象となっているすべての栄養素)の全論文の収集をめざした。加えて、収集された論文の参考文献で取り上げられていた文献についてもその論題から判断して重要だと考えられた論文については随時、検討に加えることとした。
結果と考察
2002年1月以後に学術雑誌に掲載された論文として873論文が、その他の重要論文として1367論文、合計2240論文が検討対象となった。これらについて、各栄養素の検討担当となった研究者に配布し、内容の精査を依頼した。栄養素別にみると、たんぱく質の436論文を筆頭に、脂質376、エネルギー297、水溶性ビタミン250、微量ミネラル227、多量ミネラル227、脂溶性ビタミン200、炭水化物122、電解質115の順であった。
結論
2005年版では846論文が直接に参考文献として扱われた。今回ではこれらに加えて新たに2240論文が検討対象に加えられた。なお、各栄養素の担当研究者自身が保管していたものや研究事務局を通さずに新たに入手した論文も多いが、それらはここに含まれていない。今後これらも含めたデータベースの構築と、その内容の吟味が必要であると考えられた。

公開日・更新日

公開日
2009-05-13
更新日
-