WEB版がんよろず相談システムの構築と活用に関する研究

文献情報

文献番号
200824032A
報告書区分
総括
研究課題名
WEB版がんよろず相談システムの構築と活用に関する研究
課題番号
H19-がん臨床・一般-005
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
山口 建(静岡県立静岡がんセンター)
研究分担者(所属機関)
  • 濃沼 信夫(東北大学 大学院)
  • 山口 直人(東京女子医科大学 医学部)
  • 柴 光年(国保直営総合病院 君津中央病院)
  • 谷尾 吉郎(地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪府立急性期・総合医療センター)
  • 加治 正英(富山県立中央病院)
  • 望月 泉(岩手県立中央病院)
  • 江上 格(公立阿伎留医療センター)
  • 小切 匡史(市立岸和田市民病院)
  • 土屋 嘉昭(新潟県立がんセンター)
  • 田中屋 宏爾(独立行政法人国立病院機構 岩国医療センター)
  • 謝花 正信(松江市立病院)
  • 原 信介(佐世保市立総合病院)
  • 石田 裕二(静岡県立静岡がんセンター)
  • 堀越 泰雄(静岡県立こども病院)
  • 佐々木 常雄(東京都立駒込病院)
  • 永井 宏和(独立行政法人国立病院機構 名古屋医療センター 臨床研究センター)
  • 山本 英彦(飯塚病院)
  • 関口 勲(栃木県立がんセンター)
  • 大野 真司(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター)
  • 長井 吉清(宮城県立がんセンター 研究所)
  • 細川 治(福井県立病院)
  • 蓮見 勝(群馬県立がんセンター)
  • 渡辺 敏(千葉県がんセンター)
  • 坂井 隆(独立行政法人国立病院機構 三重中央医療センター)
  • 山下 浩介(医療法人社団 北斗 北斗病院)
  • 須賀 昭彦(静岡県立総合病院)
  • 柏木 雄次郎(独立行政法人大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター)
  • 田伏 克惇(独立行政法人国立病院機構 大阪南医療センター)
  • 金岡 俊雄(日本赤十字社 和歌山医療センター)
  • 加藤 誠(成田赤十字病院)
  • 龍沢 泰彦(石川県済生会金沢病院)
  • 高橋 郁雄(松山赤十字病院)
  • 野口 和典(大牟田市立総合病院)
  • 渡辺 洋一(岡山赤十字病院)
  • 井上 賢一(埼玉県立がんセンター)
  • 奥原 秀盛(静岡県立大学)
  • 安達 勇(静岡県立静岡がんセンター)
  • 大田 洋二郎(静岡県立静岡がんセンター)
  • 柿川 房子(新潟県立看護大学)
  • 石川 睦弓(静岡県立静岡がんセンター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
24,153,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、がん患者の悩みデータベースを構築し、助言を冊子として発行すると共に、その内容をWEB版がんよろず相談として公開することである。ここでは、患者・家族にとって役立つ生活支援情報も提供される。このウェブサイトは、がん患者や家族の悩みを軽減させ、医療相談を実施する医療福祉担当者によるよりレベルの高い対応を実現させるが、その活用マニュアルの作成も試みた。
研究方法
1)WEB版がんよろず相談システムの改良
ウェブサイトのポータルサイト化、サーチエンジン最適化対策などを実施するとともに、がん患者や家族の悩みや負担の事例データベースとしてWEB版がんよろず相談データベースを構築し、サイトの悩みと助言を充実させた。
2)がん患者の悩みや負担に対する助言集の作成
冊子として、がんよろず相談Q&Aシリーズや学びの広場シリーズの作成に努めた。
3)WEB版がんよろず相談の活用マニュアルの配布と評価
“がんよろず相談-担当者マニュアル・資料集2008”を作成するなかで、WEB版がんよろず相談活用マニュアルを加えた。
4)倫理面への配慮
本年度の研究においては、研究対象者に対する危険性を生じる状況は想定されていない。
結果と考察
1)WEB版がんよろず相談システムの改良
今回のシステム改良によって、利用者は10倍まで増加した。内容については、 “在宅療養”、“医療連携”、“緩和ケア”、“がんの予防”、“がんを疑われた時期の悩みや負担”などが追加され、さらなる充実が図られた。
2)がん患者の悩みや負担に対する助言集の作成
がんよろず相談Q&A集として「乳がん編(2)」を、また、“学びの広場シリーズ”として“緩和ケアとは”、“痛みをやわらげる方法”、“患者・家族のコミュニケーション”、“がんと上手につきあう方法”の4種類を作成した。これらの情報もWEB版がんよろず相談に一部掲載された。
3)WEB版がんよろず相談活用マニュアルの作成
“がんよろず相談-担当者マニュアル・資料集2008”に追加されたWEB版がんよろず相談活用マニュアルによって、医療相談担当者によるWEB版がんよろず相談利用が増加し、効率的な相談を実施できるようになった。
結論
WEB版がんよろず相談システムの改良に伴い利用頻度が増し、また、活用マニュアルによって患者・家族のみならず医療相談担当者や行政の健康福祉担当者が容易に利用できるようになった。

公開日・更新日

公開日
2009-04-16
更新日
-