症例登録を踏まえた病院共通のコンピュータシステムの開発とコストに関する研究

文献情報

文献番号
200824001A
報告書区分
総括
研究課題名
症例登録を踏まえた病院共通のコンピュータシステムの開発とコストに関する研究
課題番号
H18-がん臨床・一般-001
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
澤 智博(帝京大学 国際教育研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 中田善規(帝京大学医学部麻酔科学講座)
  • 山口直人(東京女子医科大学医学部)
  • 山口拓洋(東京大学医学部附属病院)
  • 上 昌広(東京大学医科学研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
15,132,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
がん症例登録の精度向上及び普及促進を図り、各種症例登録事業を円滑に行うため、病院情報システムに蓄積されるデータから症例登録に必要なデータを効率的・効果的に抽出する汎用的な症例登録システムを開発する。
研究方法
本研究で開発したシステムであるptregは、フォームの交換により様々な症例登録事業に対応し、一つのデータベースで一元的に複数の症例登録事業データを管理することが可能である。ptregの信頼性の試験、システム構成の要件について検討するため、ウェブアプリケーションテスト、ロードテストを実施した。
Ptregについて、そのフォームライブラリ、項目セットの機能を中心に機能拡張した。また、病院情報システム内の各システムとの相互運用性を高めるためにSOA(Service Oriented Architecture)について調査、検討した。
結果と考察
・ptreg機能拡張:本研究班で開発した汎用的症例登録システムの特徴となる機能である、フォームライブラリ、項目セットの機能について、利便性を高め、更なる共通化、データの再利用が可能となる機能を開発した。
以下の項目に関して調査、検討した。
・SOAによる電子カルテ連携
・エンタプライズサービスバスシステムを利用した病院情報システム連携
・病院情報システムとBPELシステム
・病院情報システムにおけるSocket
・電子カルテシステム連携:クライアントサーバ通信
・ミドルウエアによる病院情報システム相互運用
・Socket通信とサービスバスによる病院情報システム相互運用
・SOAリファレンスアーキテクチャ
結論
がん症例登録の精度向上及び普及促進を図り、各種症例登録事業を円滑に行うため、病院情報システムに蓄積されるデータから症例登録に必要なデータを効率的・効果的に抽出する汎用的な症例登録システムを開発するため、システムに関する要件定義、基本設計、詳細設計、プロトタイピングを実施し、運用試験、負荷試験を通じてシステムの性能・信頼性を検証した。また、病院情報システム内の他システム群との相互運用性を高めるため、SOA化について調査、検討した。

公開日・更新日

公開日
2009-05-14
更新日
-

文献情報

文献番号
200824001B
報告書区分
総合
研究課題名
症例登録を踏まえた病院共通のコンピュータシステムの開発とコストに関する研究
課題番号
H18-がん臨床・一般-001
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
澤 智博(帝京大学 国際教育研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 中田善規(帝京大学医学部麻酔科学講座)
  • 瀬戸山隆平((社)東京都教職員互助会 三楽病院)
  • 中川 健((財)癌研究会有明病院)
  • 山口直人(東京女子医科大学医学部 衛生学公衆衛生学)
  • 淺村尚男(国立がんセンター中央病院)
  • 山口拓洋(東京大学医学部附属病院 臨床試験データ管理学)
  • 上 昌広(東京大学医科学研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
がん症例登録の精度向上及び普及促進を図り、各種症例登録事業を円滑に行うため、病院情報システムに蓄積されるデータから症例登録に必要なデータを効率的・効果的に抽出する汎用的な症例登録システムを開発する。
研究方法
第一年目は、システムの開発要件を定義、設計、プロトタイピング、実装により開発した汎用症例登録システム、ptregの機能、信頼性、性能を検証した。
第二年目は、実装したシステムの性能及び機能検証を実施し、その結果をシステムの機能拡張に反映させた。
第三年目は、システムの機能を拡充し、病院情報システムにおける各システムとのデータ連携、データ共有を可能とする機構について調査、検討した。
ptregは、フォームの交換により様々な症例登録事業に対応し、一つのデータベースで一元的に複数の症例登録事業データを管理することが可能である。この機能の検証のため、院内がん登録、各種臓器癌登録の複数のがん登録事業データを1システムで管理した。ptregの信頼性の試験、システム構成の要件について検討するため、ウェブアプリケーションテスト、ロードテストを実施した。
Ptregについて、そのフォームライブラリ、項目セットの機能を中心に機能拡張した。また、病院情報システム内の各システムとの相互運用性を高めるためにSOA(Service Oriented Architecture)について調査、検討した。
結果と考察
病院情報システムに蓄積されるデータから症例登録に必要なデータを効率的・効果的に抽出する汎用的な症例登録システムを開発するため、システムに関する要件定義、基本設計、詳細設計、プロトタイピングを実施した。
本研究班で開発した汎用症例登録システムは、複数の臓器がん登録データを一元的に管理できることを示した。
企業システムで採用されてきているSOAを病院情報システムに適用することにより、各システムのデータ連携、データ共有を促進し、相互運用性を高め、所謂、多重入力の労力を軽減できる可能性がある。
結論
がん症例登録の精度向上及び普及促進を図り、各種症例登録事業を円滑に行うため、病院情報システムに蓄積されるデータから症例登録に必要なデータを効率的・効果的に抽出する汎用的な症例登録システムを開発するため、システムに関する要件定義、基本設計、詳細設計、プロトタイピングを実施し、運用試験、負荷試験を通じてシステムの性能・信頼性を検証した。また、病院情報システム内の他システム群との相互運用性を高めるため、SOA化について調査、検討した。

公開日・更新日

公開日
2009-05-14
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200824001C

成果

専門的・学術的観点からの成果
がん症例登録の精度向上及び普及促進を図り、各種症例登録事業を円滑に行うため、病院情報システムに蓄積されるデータから症例登録に必要なデータを効率的・効果的に抽出する汎用的な症例登録システムを開発した。本研究班で開発した汎用症例登録システムは、複数の臓器がん登録データを一元的に管理できることを示した。
臨床的観点からの成果
本システムは、フォームの交換により様々な症例登録事業に対応し、一つのデータベースで一元的に複数の症例登録事業データを管理することが可能である。院内がん登録、各種臓器癌登録の複数のがん登録事業データを1システムで管理が可能である。病院情報システム内の各システムのデータ連携、データ共有を促進し、相互運用性を高め、所謂、多重入力の労力を軽減できる可能性がある。
ガイドライン等の開発
汎用症例登録システムの開発
その他行政的観点からの成果
-
その他のインパクト
-

発表件数

原著論文(和文)
8件
原著論文(英文等)
10件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
9件
学会発表(国際学会等)
8件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
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公開日・更新日

公開日
2015-06-02
更新日
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