サリドマイド胎芽症患者の健康、生活実態の把握及び支援基盤の構築

文献情報

文献番号
202025028A
報告書区分
総括
研究課題名
サリドマイド胎芽症患者の健康、生活実態の把握及び支援基盤の構築
研究課題名(英字)
-
課題番号
20KC2005
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
日ノ下 文彦(国立研究開発法人国立国際医療研究センター 腎臓内科)
研究分担者(所属機関)
  • 田上 哲也((独)国立病院機構 京都医療センター 内分泌・代謝内科/臨床研究センター/健診センター)
  • 長瀬 洋之(帝京大学 医学部 内科学講座 呼吸器・アレルギー学)
  • 芳賀 信彦(国立障害者リハビリテーションセンター  自立支援局)
  • 田嶋 強(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院)
  • 曽根 英恵(国立国際医療研究センター病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス政策研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
15,154,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
COVID-19蔓延のため、多くの研究班員が集まったり対面でサリドマイド胎芽症(サ症)者と接したりする活動や研究は事実上困難となった。また、継続してきたサ症者の人間ドック健診は応募者が少なくなることが予想された。そこで、臨床的、学問的に価値の高い英文著書 ( "The 2nd International Symposium on Thalidomide Embryopathy in Tokyo" のProceedingsおよび「サリドマイド胎芽症診療ガイド 2020」の英語版) の編集・発行、COVID-19に関するアドバイスをまとめたサ症者向け小冊子の作成・配布、オンラインによる本邦のサ症診断手順の国際発表、必要不可欠なアンケート調査の準備・実施、サ症の軌跡と現状を総括した一般書の制作などに精力を傾けることにした。
研究方法
1.人間ドック健診継続。
2.2020年3月に発行した包括的ガイドブック「サリドマ
 イド胎芽症診療ガイド 2020」を迅速に英語翻訳して発行
 し、国内外の関係者に配本した。
3.2019年に開催した "The 2nd International Symposium
 on Thalidomide Embryopathy in Tokyo" の Proceedings
 を2020年9月に発行し、シンポジストやサ症研究班関係
 者、海外の専門家に配布した。
4.COVID-19への対処法を数名で手分けして執筆し、小
 冊子「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の基本的
 知識と生活上の対応 -サリドマイド被害者の皆様へ-」
 にまとめ、各サ症者に配布した。
5.2020年3月に策定した「サ症診断の手引き」につい
 て、"48th Annual meeting of the European Teratology
 Society" での英語発表を目指した。
6.全国のサ症者を対象に、マッサージの意義を問うアン
 ケート調査を開始した。
7.サ症者の精神的健康度を評価する新たな全国的調査を
 計画した。
8.栢森がライフワークとして出版を重ねてきたサ症の啓
 発書(最新版)の制作を開始した。
結果と考察
1.人間ドックの応募者は2施設3名に留まった。
2.2021年3月、"2020 Guide for the Management of
 Thalidomide Embryopathy" を発行し、国の内外の専門
 家や関係者等に配布した。サ症の臨床や看護、歴史から
 病因追究に至るまで網羅的に扱った英文テキストはな 
 く、本書は諸外国の専門家にとってもサ症診療のスタン
 ダードというべき最新のテキストだと言える。
3.サ症の専門家や研究者が一堂に集まった "The 2nd
 International Symposium on Thalidomide Embryopathy
 in Tokyo" の Proceedings は、貴重な国際シンポジウム
 を記録した価値ある文献だと言える。
4.小冊子「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の基
 本的知識と生活上の対応 -サリドマイド被害者の皆様へ
 -」は、2021年2月に発行し各サ症者のもとに届けた。
 COVID-19は2020年から2021年にかけての最大の関心事
 であり、サ症研究班によるCOVID-19に関する適切なア
 ドバイスと必須情報の提供は、実用性だけにとどまら
 ず、サ症者のストレスや不安の軽減に寄与したのではな
 いかと考えている。
5.マドリードで発表予定だった "48th Annual meeting of
 the European Teratology Society" は、COVID-19 のため
 開催中止となったが、その代わり、日ノ下の抄録はごく
 少数の演題に絞った Virtual One-Day Meeting の発表に
 選ばれ、オンラインで本邦の新しい「サ症診断の手順」
 を英語で発表できた。
6.リハビリテーションの研究班スタッフらによって、
 マッサージの意義を問うアンケート調査が2021年2月に
 オンラインで実施されたが、その集計と分析は次年度に
 行う予定である。
7.精神科領域の新たな全国調査は内容をよく練ったうえ
 で次年度に実施予定とした。
8.研究班員の柏森は、以前書き下ろした自著の内容をさ
 らにバージョンアップした「サリドマイド -復活した
 『悪魔の薬』」書き上げたが、本書は2021年度初めに発
 行予定となった。
結論
COVID-19の流行により、急遽、研究班の活動・研究の重点を移すことになったが、様々な制約があったにも関わらず十分な成果をあげることができた。

公開日・更新日

公開日
2021-07-15
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2021-07-15
更新日
2022-02-18

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202025028Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
19,000,000円
(2)補助金確定額
14,268,000円
差引額 [(1)-(2)]
4,732,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,221,356円
人件費・謝金 2,733,307円
旅費 0円
その他 6,467,661円
間接経費 3,846,000円
合計 14,268,324円

備考

備考
補助金確定額と支出合計に差が生じている件につきましては手続き上、端数の切り捨て処理をしたことによるものです。

公開日・更新日

公開日
2022-02-18
更新日
-