加速器トンネルにおける位置情報を活用した防災アプリの開発

文献情報

文献番号
202023009A
報告書区分
総括
研究課題名
加速器トンネルにおける位置情報を活用した防災アプリの開発
課題番号
19JA1002
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
石井 恒次(大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設)
研究分担者(所属機関)
  • 山本 昇(高エネルギー加速器研究機構 加速器第2研究系)
  • 別所 光太郎(高エネルギー加速器研究機構 共通基盤研究施設 放射線科学センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
10,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 本研究では労働安全衛生総合研究の方向性であるIoTを活用した安全管理システムの開発を行う。開発する防災アプリは加速器トンネルのような巨大な閉空間での使用が可能あり、双方向通信できることで災害時の瞬時情報共有や、無線LAN測位システムによる作業者位置特定をリアルタイムに実現する。J-PARC MR加速器トンネルに導入して定常的に運用して、システムの有用性を実証する。
研究方法
 次年度(2年目)の早い段階でユーザ利用の本格運用が開始できた。またリチウム蓄電池を導入し、計画停電時に試験をして停電時対策の実証を行った。位置測定と放射線測定との連動測定も実施し、予想される値との良い一致も得ることができた。さらに映像通信の研究開発を行い、スマホカメラを用いた映像通話や360度カメラを用いた映像通話も可能にした。この1年で防災システムとしての機能が大きく向上したものと考えている。
結果と考察
 ユーザ利用の増加が大きな課題となっている。日常使用の利便性向上を念頭に付加価値の増強を行ったが、望んでいる利用状況には達していない。一層の利便性向上を図ると共に、講習会を計画するなどをして利用促進に努めていく。安全システムへの組み込みも大きな課題が立ちはだかっている。知恵を絞り、粘り強く研究開発を継続する。コロナ禍で広報を含めた他施設への展開が滞っているが、今は実績作りに傾注し、コロナ収束後に精力的な活動を行う計画としている。
結論
 防災システムとして一応の完成をみた。一方で解決すべき課題も多く残っており、今後も研究開発を継続し、安全管理システムとしての完成を推進する。

公開日・更新日

公開日
2022-05-26
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2022-05-26
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202023009Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
13,650,000円
(2)補助金確定額
12,274,000円
差引額 [(1)-(2)]
1,376,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 4,895,892円
人件費・謝金 0円
旅費 0円
その他 4,229,104円
間接経費 3,150,000円
合計 12,274,996円

備考

備考
自己資金996円

公開日・更新日

公開日
2022-03-14
更新日
-