国際会議における効果的インターペンションのあり方に関する研究

文献情報

文献番号
200803002A
報告書区分
総括
研究課題名
国際会議における効果的インターペンションのあり方に関する研究
課題番号
H20-国際・一般-001
研究年度
平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関)
水嶋 春朔(横浜市立大学医学部社会予防医学教室・大学院医学研究科情報システム予防医学部門)
研究分担者(所属機関)
  • 中村 安秀(大阪大学 大学院人間科学研究科)
  • 仲佐 保(国立国際医療センター 国際医療協力局 派遣協力第二課)
  • 兵井 伸行(国立保健医療科学院 研修企画部国際協力室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 社会保障国際協力推進研究(社会保障国際協力推進研究)
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、国際会議における効果的インターベンションのあり方について詳細な検討を実施し、効果的な人材育成に資するための提言をまとめる。
研究方法
1.国際会議における効果的インターベンションに必要なコンピテンシーフレームワークの検討:国立保健医療科学院での国際研修の受講生、講師23名を対象にアンケート調査を実施した。2.保健医療分野の国際会議におけるキープレイヤーの人材育成・組織構築の検討3.国際会議出席者に対する質的調査:国際医療センター国際医療協力局派遣協力課医療職24名に対して、国際会議でプレゼンスを示したり、目的に貢献するために必要なコンピテンシー関する調査を行った。4.国際会議のトレンドを把握するため、厚生労働省国際課に届いた 21件の国際会議内容を検討した。5.水と衛生分野の国際会議等に関する検討6.OECD Healthcare Quality Indicator Project専門家会議に参加し、国際会議出席者におけるハイパフォーマーの要因を分析・情報収集した。
結果と考察
1.事前準備及び会議進行における技術・能力が必要なコンピテンシーであり、また実践的なプログラムを含んだ研修が効果的であった。2.RASMUS MUNDUS国際保健修士コースは、EU圏大学・研究機関30とEU圏外大学4で人材養成に取り組んでいる。タイのマヒドン大学・アセアン健康開発研究所の修士コースは34カ国560名、国際研修では3千人を越す研修生を受け入れ、人材養成の南南協力を行っている。3.重要な項目として、英語力、言語以外のコミュニケーション、特定分野の専門性、会議経験、会議の内容や目的への理解度が挙げられた。4.主催者別でWHO5、WPRO13、WHO/WPRO18、内容別で感染症8、公衆衛生3、タバコ・アルコール・外傷4、伝統医療2、EPI1、非感染症1であった。5.2003年の世界水フォーラム日本開催以降、水に関する国際的活動は活発で、2008年にはサミット、TICAD等で水に関する話題が日本主導で多く取り上げられた。6.効果的な会議参加に必要なコンピテンシーは、リーダーシップ、時間管理、専門知識・技術、論理的なプレゼンテーション、政策・ストラテジーの開発形成・実行能力、協調・シェア能力が重要であった。
結論
国際会議における効果的インターベンションのあり方について詳細な検討を実施した。

公開日・更新日

公開日
2009-06-10
更新日
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