間脳下垂体機能障害に関する調査研究

文献情報

文献番号
202011053A
報告書区分
総括
研究課題名
間脳下垂体機能障害に関する調査研究
課題番号
20FC1021
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
有馬 寛(国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 大学院医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 山田 正信(群馬大学 大学院医学系研究科)
  • 田原 重志(日本医科大学 医学部)
  • 大月 道夫(大阪大学 大学院医学系研究科 )
  • 蔭山 和則(弘前大学 大学院医学研究科 )
  • 水野 晴夫(藤田医科大学 医学部 )
  • 西山 充(高知大学 教育研究部医療学系臨床医学部門)
  • 槙田 紀子(東京大学 医学部附属病院)
  • 高橋 裕(奈良県立医科大学 医学部)
  • 中里 雅光(宮崎大学 医学部 )
  • 高野 幸路(北里大学 医学部)
  • 菅原 明(東北大学 大学院医学系研究科)
  • 椙村 益久(藤田医科大学 医学部)
  • 井野元 智恵(東海大学 医学部 )
  • 堀川 玲子(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 病院 生体防御系内科部 )
  • 杉野 法広(山口大学 大学院医学系研究科 )
  • 横山 徹爾(国立保健医療科学院 生涯健康研究部)
  • 西岡 宏(虎の門病院 間脳下垂体外科)
  • 松野 彰(帝京大学 医学部)
  • 有安 宏之(地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院 糖尿病・内分泌内科)
  • 伊達木 澄人(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 )
  • 山下 美保(浜松医科大学 国際化推進センター)
  • 井下 尚子(東京都健康長寿医療センター 東京都健康長寿医療センター研究所)
  • 内田 信一(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患政策研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
12,300,000円
研究者交替、所属機関変更
所属機関異動 研究分担者:有安 宏之 和歌山県立医科大学(平成31年4月1日~令和2年7月31日)→地方独立行政法人 静岡県立病院機構 静岡県立総合病院

研究報告書(概要版)

研究目的
間脳下垂体機能障害に関する調査研究班は、平成29年から令和元年の取り組みとして「間脳下垂体機能障害の診断と治療(平成30年度改訂)」を策定し、令和元年5月に日本内分泌学会の承認を得て刊行した。ここでは、小児期から成人期までシームレスに診療できる体制の構築を意識し、トランジションの診療についても言及した。令和2年度からの取り組みにおいては、Mindsに準拠し、諸外国のガイドラインとの整合性がとれた診療手引きの作成を目指す。具体的には令和2年度にシステマティックレビューチームを含めたガイドライン作成組織を構築し、クリニカルクエスチョンの募集を行う。そして、令和3年度にはシステマティックレビューを行い、令和4年度にはクリニカルクエスチョンに対する回答をエビデンスに基づいて策定するとともに、「間脳下垂体機能障害の診断と治療(平成30年度改訂)」の改訂作業も合わせて行う。
本研究課題では当班が担当するすべての指定難病を網羅するレジストリの構築・運用を行い、レジストリから得られる情報を解析することによって新たな課題の発見に努める。具体的には令和2年度にレジストリを構築して運用を開始する。和3年度にはレジストリの運用を継続するとともに、アンケート実施も開始する。そして令和4年度には解析を行い、現状の診断・治療における問題点を把握する。
当研究班では下垂会や中枢性尿崩症の患者会と密に連絡を取りながら、市民公開講座を開催している。令和2年度以降もホームページや市民公開講座を通じて情報発信を行う。

研究方法
ACTH分泌異常症、GH分泌異常症(成人)、GH分泌異常症(小児)、TSH分泌異常症、PRL分泌異常症、ゴナドトロピン分泌異常症、バソプレシン分泌異常症、偶発的下垂体腫瘍、自己免疫性視床下部下垂体炎、および腎性尿崩症先天性を担当するチームリーダーおよび分担者がそれぞれの疾患のCQを検討するとともに、レジストリの作成を行う。CQに関しては研究者全員で投票を行い、各疾患のCQを定める。また、市民公開講座をwebで開催するとともにホームページを更新する。
結果と考察
 ACTH分泌異常症、GH分泌異常症(成人)、GH分泌異常症(小児)、TSH分泌異常症、PRL分泌異常症、ゴナドトロピン分泌異常症、バソプレシン分泌異常症、偶発的下垂体腫瘍、自己免疫性視床下部下垂体炎、および腎性尿崩症先天性を担当するチームリーダーおよび分担者がそれぞれの疾患のCQを数個ずつ定め、研究者全員の投票により原則として各疾患3つのCQを決定した。また、難病プラットフォームの雛型を用いて、各疾患のレジストリを作成し、京都大学医の倫理委員会の承認を得た。市民公開講座を令和3年2月13日に開催するとともに、ホームページにこれまでの市民公開講座のアーカイブを掲載した。

結論
各種間脳下垂体疾患および先天性腎性尿崩症のCQを定めるとともに、疾患レジストリを構築した。また、市民公開講座をwebで開催するとともにホームページを改訂して、情報発信を行った。

公開日・更新日

公開日
2021-06-08
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2021-06-08
更新日
2021-08-19

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202011053Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
15,990,000円
(2)補助金確定額
15,990,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 7,747,251円
人件費・謝金 1,275,327円
旅費 22,600円
その他 3,255,822円
間接経費 3,690,000円
合計 15,991,000円

備考

備考
自己資金1000円発生のため。

公開日・更新日

公開日
2021-06-08
更新日
2022-02-09