文献情報
文献番号
200738026A
報告書区分
総括
研究課題名
地域での健康危機管理情報の早期探知、行政機関も含めた情報共有システムの実証的研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H19-健危-一般-004
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
大日 康史(国立感染症研究所感染症情報センター)
研究分担者(所属機関)
- 岡部信彦(国立感染症研究所感染症情報センター )
- 村田厚夫(医療法人財団池友会福岡和白病院)
- 谷口清州(国立感染症研究所感染症情報センター )
- 杉浦弘明(医療法人医純会すぎうら医院)
- 中山裕雄(中山小児科内科医院)
- 岸川政信(済生会福岡総合病院)
- 西藤成雄(医療法人西藤こどもクリニック)
- 児玉和夫(医療法人 児玉医院 理事長)
- 菊池清(島根県立中央病院、小児科)
- 奥村徹(佐賀大学医学部 危機感理学講座)
- 小野塚大介(福岡県保健環境研究所)
- ( )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域健康危機管理研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
17,058,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本年度は完全に自動化された「外来受診時症候群サーベイランス」、「救急車搬送症候群サーベイランス」、また入力作業を伴う。「学校欠席者や高齢者福祉施設での発症者の状況の迅速把握システム」を開発し、またその保健所や自治体における活用について検討する。
研究方法
「外来受診時の症候群サーベイランス」では医療機関内、あるいは調剤薬局内で情報収集し、解析してきた結果を、一カ所に集約し地域の情報として還元するシステムを構築、運用、保健所や自治体への情報還元を行う。「救急車搬送症候群サーベイランス」では、小規模消防本部向けのシステムを開発する。これらはいずれも、日常業務以上の作業を要しない。「学校欠席者や高齢者福祉施設での発症者の状況の迅速把握システム」では、web上で登録する必要があるが、他施設との情報共有は自動的に行う。
結果と考察
「外来受診時の症候群サーベイランス」のシステムは出雲地域、隠岐地域、滋賀地域で運用されている。出雲地域では8月末から9月にかけて無菌性髄膜炎の流行を探知した。「救急車搬送症候群サーベイランス」は11月までに開発を成功終了し、出雲市および西胆振消防本部に活用を依頼し、前向き運用をおこなった。「院外処方箋症候群サーベイランス」は、10月までにシステムを開発した。抗インフルエンザウイルス薬の処方量の動向では本シーズンの早い流行が捉えられた。「検査オーダー症候群サーベイランス」は1月までにシステムを開発し、一医療機関での過去の情報において検討した学校欠席者や高齢者福祉施設での発症者の状況の迅速把握システム」は、10月から試験運用を開始した。モデル校でのヒアリング結果では入力の負担はなく、持続的に運用された。高齢者福祉施設における情報収集システムは1月までに開発し、15日から試験運用が4施設で開始された。
結論
本年度、完全自動化された外来受診時症候群サーベイランス(電子カルテ、院外処方箋、検査オーダー)あるいは救急車搬送の症候群サーベイランスは、無料あるいは廉価に提供する体制を整えることができた。このシステムと自治体や医師会、薬剤師会等に提案し、活用していただくことはもちろんの事、公衆衛生上重要な行事においては無償で提供できる。特に来年度に開催される洞爺湖サミットにおいて、自治体、関係機関と協力の下、各種の症候群サーベイランスを実施することが望ましい。その為の技術的要件、また費用的要件は既に本年度の研究によって解決された。
公開日・更新日
公開日
2008-06-04
更新日
-