自然災害発生後の2次的健康被害発生防止及び有事における健康危機管理の保健所等行政機関の役割に関する研究

文献情報

文献番号
200738006A
報告書区分
総括
研究課題名
自然災害発生後の2次的健康被害発生防止及び有事における健康危機管理の保健所等行政機関の役割に関する研究
課題番号
H17-健康-一般-017
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
大井田 隆(日本大学医学部公衆衛生学分野)
研究分担者(所属機関)
  • 宮崎美砂子(千葉大学看護学部)
  • 櫻井裕(防衛医科大学医学部)
  • 尾崎米厚(鳥取大学医学部)
  • 吉池信男(国立健康・栄養研究所)
  • 榛沢和彦(新潟大学医歯科系呼吸循環器外科学)
  • 福島哲仁(福島県立医科大学医学部)
  • 木下浩作(日本大学医学部救急医学)
  • 岩崎賢一(日本大学医学部衛生学)
  • 神田秀幸(福島県立医科大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域健康危機管理研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、これまでに発生した自然災害等への対応に関する事例分析を行い、その問題点を抽出し、自然災害及び大量殺傷型テロ事件による健康被害への具体的な対応のガイドライン(災害時における保健師派遣基準等)を作成することを目的とする。
研究方法
平成16-19年度の自然災害発生した以下の9つの自然災害で、対象とした自治体は被害が大きい道県とした。17年度は大きな災害はなかった。
平成16年度
・ 福井豪雨(7月)(福井県)
・ 新潟・福島豪雨(7月)(新潟県)
・ 台風21号の大雨(9月)(三重県)
・ 新潟県中越地震(10月)(新潟県)
・ 台風23号(10月)(兵庫県)
平成18年度
・ 7月豪雨災害(7月)(長野県)
・ 北部豪雨災害(7月)(鹿児島県)
・ 佐久間町竜巻災害(11月)(北海道)
平成19年度
・ 新潟県中越沖地震(7月)(新潟県)
平成16年度の調査は4県の県庁、所管保健所に出向き、担当者に対して聞き取り調査を行った。また中越地震では新潟大学の医師と新潟県庁の医師よりヒアリングを行った。また、平成18年に発生した3件の自然災害-長野県諏訪保健所(所長)、鹿児島県保健福祉部(次長)および北海道紋別保健所(所長)、平成19年度中越沖地震では県庁職員(医師)より都内会議室において平成16年度と同様にヒアリングを行った。全国の県型保健所396箇所の保健所長宛ての調査依頼文と質問紙を、栄養行政担当者宛てに送付し、記入後返送を依頼した。調査項目は、①ネットワークの構築に関するニーズ、②「災害時の栄養・食生活支援サイト」の内容に関する希望等、であった。
結果と考察
ガイドラインにおける提言
自然災害への対応における主な課題として抽出された以下の事項に関して考察した。
1.災害時における保健所の役割・機能
2.保健所の組織上の位置づけおよび指揮命令のあり方
3.保健医療部門独自の情報収集の必要性
4.人材マネジメント方法の確立
結論
健康危機管理においては保健所等の行政機関の役割が大きいことなどが明らかとなった。

公開日・更新日

公開日
2008-04-14
更新日
-

文献情報

文献番号
200738006B
報告書区分
総合
研究課題名
自然災害発生後の2次的健康被害発生防止及び有事における健康危機管理の保健所等行政機関の役割に関する研究
課題番号
H17-健康-一般-017
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
大井田 隆(日本大学医学部公衆衛生学分野)
研究分担者(所属機関)
  • 須藤紀子(国立保健医療科学院)
  • 尾崎米厚(鳥取大学医学部)
  • 櫻井裕(防衛医科大学)
  • 宮崎美砂子(千葉大学看護学部)
  • 岩崎賢一(日本大学医学部)
  • 福島哲仁(福島県立医科大学)
  • 木下浩作(日本大学医学部)
  • 吉池信男(国立健康・栄養研究所)
  • 岩崎恵美子(元厚生労働省仙台検疫所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域健康危機管理研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
これまでに発生した自然災害等への対応に関する事例分析を行い、その問題点を抽出し、自然災害及び大量殺傷型テロ事件による健康被害への具体的な対応のガイドラインを作成することを目的に、①自然災害への対応システムに関する文献調査、②自然災害の栄養士活動の分析、③自然災害の事例分析、④大量殺傷型テロ事件の健康被害の予測調査、⑤自然災害の保健師活動の分析、を実施した。
研究方法
保健師派遣に関する研究
調査より過去5年以内に自然災害の被災経験をもち、その対応に派遣・応援保健師の活用経験のある自治体10事例(地震5、風水害4、噴火災害1)を選定し、関係資料の収集、応援・派遣保健師の要請や調整に直接携わった保健師等に面接聴取を行い、応援・派遣保健師のマンパワー算定にあたり考慮されていた点について、事例ごとフェーズ(0?4)ごとに調査者間で協議しながら集約した。
災害事例研究
平成16-19年度の自然災害発生した以下の9つの自然災害で、対象とした自治体は被害が大きい道県とした。17年度は大きな災害はなかった。
平成16年度
・ 福井豪雨(7月)(福井県)
・ 新潟・福島豪雨(7月)(新潟県)
・ 台風21号の大雨(9月)(三重県)
・ 新潟県中越地震(10月)(新潟県)
・ 台風23号(10月)(兵庫県)
平成18年度
・ 7月豪雨災害(7月)(長野県)
・ 北部豪雨災害(7月)(鹿児島県)
・ 佐久間町竜巻災害(11月)(北海道)
平成19年度
・ 新潟県中越沖地震(7月)(新潟県)
結果と考察
その結果、「派遣・応援保健師のマンパワー算定基準Ver.1」として、①被災現地の保健師の体制、②フェーズの経過と共に推移する被災地の健康ニーズへの対応、③住民の避難状況、④地域性の考慮、⑤被災地への支援方法と体制、⑥投入する応援・派遣保健師側の状況・体制の6基準を導出した。
ガイドラインの作成を実施した。
結論
健康危機管理においては保健所等の行政機関の役割が大きいことなどが明らかとなった。また、派遣された保健師に対する調査を実施し、他都道府県からの派遣基準を考察した。

公開日・更新日

公開日
2008-04-14
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200738006C

成果

専門的・学術的観点からの成果
下記のように、日本公衆衛生学会において2度公開シンポジウムを行い、学術的な成果を発表した。学術雑誌にも掲載されている。
臨床的観点からの成果
地球温暖化と都市部での高温化現象および高齢化社会を向かえ、今後重症の熱中症患者の増加が推定される。自然災害時に発生する熱中症患者で中等症から重症化に至る割合は、高齢者に多いことが明らかになった。高齢者の熱中症患者の背景には、既往症を有する高齢者単独の世帯が多い特徴があった。さらに地震発生時のエコノミークラス症候群における行政的対応も報告した。
ガイドライン等の開発
これまでに発生した自然災害等への対応に関する事例分析を行い、その問題点を抽出し、自然災害の具体的な対応のガイドラインを作成した。
今後、厚生労働省のガイドライン作成に貢献できると考える。
その他行政的観点からの成果
厚生労働省に対して保健師の派遣基準を提言した。それによると自然災害では地震発生での1都道府県あたり2名以上の保健師が2泊3日程度派遣されることが望ましいと提言した。
その他のインパクト
災害時の保健師派遣の基準に関して、マスコミに取り上げられ大いに期待が持たれた。日本公衆衛生学会において災害と保健活動についての2度のシンポジウムを開催した。

発表件数

原著論文(和文)
9件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
1件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
6件
学会発表(国際学会等)
2件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
2件
日本公衆衛生学会の2回のシンポジウム

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
奥田博子、宮崎美砂子
自然災害発生時における保健師の生活習慣病予防における行政保健師の派遣協力の実態と今後に向けての課題
保健師ジャーナル , 63 , 810-816  (2007)
原著論文2
山田洋子、宮崎美砂子
生活習慣病予防における行政保健師の看護実践知の創出-研究成果のメタ統合-
千葉看会誌 , 12 , 75-82  (2006)
原著論文3
宮崎美砂子
危機管理時に求められる保健活動-保健師の危機管理事例への関与の実態から見えてきたもの
公衆衛生 , 69 , 924-927  (2005)
原著論文4
須藤紀子、吉池信男
県型保健所管内市町村における災害時の栄養・食生活支援に対する準備状況
栄養学雑誌  (2008)
原著論文5
須藤紀子
自然災害発生後の自治体による栄養・食生活支援
日本集団災害医学会誌  (2007)
原著論文6
榛沢和彦
新潟県中越大震災被災地住民に対する深部静脈血栓症/肺塞栓症の診断、治療ガイドラインについて
Therapeutic Research , 28 (6) , 1076-1078  (2007)
原著論文7
榛沢和彦
新潟県中越地震における静脈血栓塞栓症:慢性期の問題
Therapeutic Research , 27 (6) , 982-986  (2006)
原著論文8
宮崎美砂子
危機管理時に求められる保健活動-保健師の危機管理事例への関与の実態から見えてきたもの
公衆衛生 , 69 , 924-927  (2005)
原著論文9
宮崎美砂子
健康危機管理と保健師の役割
地域保健 , 36 , 8-15  (2005)

公開日・更新日

公開日
2015-11-24
更新日
-