形態形成期・思春期などの高感受性期にある集団での核内受容体作動性化学物質等の有害性発現メカニズムの解明及びその評価手法にかかる総合研究

文献情報

文献番号
200736027A
報告書区分
総括
研究課題名
形態形成期・思春期などの高感受性期にある集団での核内受容体作動性化学物質等の有害性発現メカニズムの解明及びその評価手法にかかる総合研究
課題番号
H19-化学-一般-004
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
井上 達(国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 五十嵐勝秀(国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター・毒性部 )
  • 菅野純(国立医薬品食品衛生研究所安全性生物試験研究センター・毒性部 )
  • 加藤茂明(東京大学分子細胞生物学研究所)
  • 粟生修司(九州工業大学大学院・生命体工学研究科)
  • 山崎聖美(国立健康栄養研究所・生活習慣病研究部)
  • 井口泰泉(自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセンター)
  • 笹野公伸(東北大学大学院・医学系研究科)
  • 関澤純(徳島大学総合科学部)
  • 杉村芳樹(三重大学医学部)
  • 曽根秀子(国立環境研究所)
  • 五十嵐美徳(国立がんセンター研究所)
  • 川戸佳(東京大学大学院・総合文化研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 化学物質リスク研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
40,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本総合研究で設定した統括的目的は、核内受容体作動性の生殖・核内受容体系、免疫・感染防御系および中枢神経・行動系などの高次生命系における発現遺伝子シグナルのかく乱を指標として形態形成期や思春期にある高感受性集団に想定される影響について各々の系における影響メカニズムを統一的に理解し、これに即した評価法の確立にむけて研究を推進することとした。
研究方法
プロジェクト課題研究では、1.低用量作用に関するその後の文献調査、2.前立腺影響研究、3.ヒト乳がん上皮細胞を用いた発がん蓋然性研究の3課題について、また、基盤研究では、生殖・核内受容体系部門、免疫・感染防御系部門、および中枢神経・行動系部門の各部門に分かれていずれもBPAの影響を参照しつつ実験を行った。なおマイクロアレイ基盤研究では破骨細胞特異的ERαノックアウトマウス骨髄細胞の網羅的解析などを行った。
結果と考察
プロジェクト研究では米国のNTPのBPA の生殖・発生毒性に関する低用量影響文献調査をはじめ、前立腺影響研究などで生体影響への蓋然性が将来の検討の対象として浮かび上がった。また、基盤研究では各々の実験結果から核内受容体作動性化学物質のエピジェネティックでストカスティクな影響が観察されることに注目された。
結論
核内受容体作動性化学物質が様々な形で影響を及ぼす蓋然性を持つ高次生命系を標的としたプロジェクト研究と、組織的基盤研究とに分かれて目的に沿った研究を推進し所定の成果を得た。

公開日・更新日

公開日
2008-04-08
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2010-01-27
更新日
-