化学物質、特に家庭内の化学物質の暴露評価手法の開発に関する研究

文献情報

文献番号
200736018A
報告書区分
総括
研究課題名
化学物質、特に家庭内の化学物質の暴露評価手法の開発に関する研究
課題番号
H18-化学-一般-004
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
徳永 裕司(国立医薬品食品衛生研究所 環境衛生化学部)
研究分担者(所属機関)
  • 杉林 堅次(城西大学薬学部)
  • 辻 清美(神奈川県衛生研究所 理化学部)
  • 林 留美子(愛知県衛生研究所 毒性部)
  • 田中 博子(滋賀県衛生科学センター)
  • 神野 透人(国立医薬品食品衛生研究所 環境衛生化学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 化学物質リスク研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
26,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、化学物質の室内暴露評価のスキームを構築するため、化学物質の空気質への揮散量と揮発性から気道暴露モデルを設定することである。平成19年度はフタルスリン及びレスメトリンを含むエアゾール剤、プラレトリンを含む液体蚊取り剤及びイムプロトリン及びフェノトリンを含むゴキブリ用エアゾール剤を取り上げ、モデルルームを用いた放散試験の実施とp-クレゾール、ダイアジノン、レスメトリンを用いた皮膚透過性の評価を行った。

研究方法
杉林分担研究員は、モデル暴露物質として、p-クレゾール、ダイアジノンとレスメトリンを用い、水溶液もしくはケロシン溶液を試験製剤とし、ヘアレスラット皮膚透過性を評価した結果と殺虫剤成分の皮膚透過実験後のラット皮膚中濃度を測定した。徳永主任研究者は、ハエ・蚊用エアゾール剤、辻分担研究者は液体蚊取り「アースノーマット60日用」を、林分担研究者は、ゴキブリ用エアゾール剤を選択し、モデルルーム(24.3 m3)内での放散試験を行った。田中分担研究者は、モデルルームでのエンペントリンの分析法の構築を行った。
結果と考察
p-クレゾールの皮膚透過性は、ケロシンの場合、PBSに比べて皮膚透過性が増加した。ダイアジノン、レスメトリンは皮膚透過性が見られなかった。ハエ・蚊用エアゾール剤の放散試験は、気中濃度において、中央部のフタルスリン及びレスメトリン量が一番高い値を示した。液体蚊取り剤の場合、プラレトリンの気中濃度は通電後4-8時間後に最大値を示した。サンプリング位置の高さは床上1.2 mが0.2 mよりも高い値を示した。ゴキブリ用エアゾール剤の場合、噴射直後に気中濃度が最も高くなり、時間経過とともに濃度は減少し、4時間後には両物質ともに1μg/m3付近となった。
結論
p-クレゾールが全身循環系に入ることによる毒性の発現を考慮する必要性が示された。ダイアジノンは皮膚貯留性が高く、皮膚中に高濃度で存在する。皮膚局所刺激性の検討が必要であることが分かった。ハエ・蚊用エアゾール剤の付着量は、床面が一番高い値を示し、天井、壁の順番であった。液体蚊取り剤の付着量は通電(加熱)により上昇し、付着量の約75~90%が天井に付着した。ゴキブリ用エアゾール剤の付着は、床面がほとんどであり、壁、天井への付着はほとんど見られなかった。

公開日・更新日

公開日
2008-04-08
更新日
-