第Ⅷ、第Ⅸ因子製剤のインヒビター発生要因に関する研究

文献情報

文献番号
200735065A
報告書区分
総括
研究課題名
第Ⅷ、第Ⅸ因子製剤のインヒビター発生要因に関する研究
課題番号
H19-医薬-一般-028
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
吉岡 章(公立大学法人奈良県立医科大学医学部医学科小児科)
研究分担者(所属機関)
  • 瀧 正志(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院小児科・周産期センター)
  • 白幡 聡(産業医科大学小児科)
  • 日笠 聡(兵庫医科大学血液内科)
  • 岡 敏明(医療法人徳洲会札幌徳洲会病院小児科・血液科)
  • 三間屋 純一(静岡県立こども病院血液腫瘍科)
  • 福武 勝幸(東京医科大学臨床検査医学講座)
  • 嶋 緑倫(公立大学法人奈良県立医科大学医学部医学科小児科)
  • 高松 純樹(名古屋大学医学部附属病院輸血部)
  • 種市 麻衣子(国立感染症研究所血液・安全性研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
23,947,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
血友病インヒビターの発生要因には患者関連の要因(遺伝子異常、蛋白異常、免疫応答機構、人種など)と補充療法関連の要因(製剤の種類、投与法、治療開始年齢など)とがある。これを解明すると共に、全国レベルでの前方視的な患者登録システムを構築する。
研究方法
1.インヒビター患者の実態ならびにインヒビター発生要因に関する後方視的調査研究を行う
(主たる分担研究者 白幡 聡)。
2.新規血友病患者のデータベース構築によるコホート研究を行う(瀧 正志)。
3.インヒビター検出・診断の標準化に関する研究を行う(福武勝幸)。
4.インヒビターの発生要因の分析と発生機序の解明に関する研究を行う(嶋 緑倫)。
結果と考察
1.2-2-1と2-2-2を実施するための研究計画書、説明書と同意書および調査票の基本設計を行った。
次いで(株)名古屋臨床薬理研究所をCROに選定し、関係書類一式を作成した。
次に、奈良県立医科大学IRBへの申請準備を完了した。
承認の後、平成20年度から調査を開始する。
2.第VIII因子、第IX因子凝固因子活性測定法の基礎となる測定機器とAPTT試案を比較検討し、
それぞれの特性を分析した。次年度には標準化用の機器と試薬の選定を行う。
3.血友病Aの遺伝子解析システムをほぼ確立した。次年度には標準的解析法と解析センターを
選定し、実施に移す。また、インヒビターの新規免疫学的測定法を開発した。
結論
第VIII因子、第IX因子製剤のインヒビター発生要因に関する研究を遂行するために、まず、インヒビター患者の実態の後方視的調査研究(第1研究)と新規血友病患者のデータベース構築によるコホート研究(第2研究)を立ち上げ、それぞれの研究計画、説明書と同意書、調査票を作成した。
インヒビター測定の標準化を目指し、まず、第VIII、IX因子活性測定の標準化のための機器と試薬の選定を計画・実施した(第3研究)。インヒビターの発生要因・機序解明を目指して第VIII因子遺伝子の解析システムおよび新規インヒビター免疫学的測定法を開発した(第4研究)。

公開日・更新日

公開日
2008-11-13
更新日
-