文献情報
文献番号
200735058A
報告書区分
総括
研究課題名
特殊な包装形態の医療用医薬品へのバーコードの表示方法等に関する研究
課題番号
H19-医薬-一般-021
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
土屋 文人(東京医科歯科大学歯学部附属病院薬剤部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
医療用医薬品に関しては医療事故防止のために調剤包装単位にバーコード表示をすることになったが、PTP包装や坐薬あるいは散剤等の分包品等において調剤包装単位に印字するためには技術的な検討を要するものがある。本研究ではこれら調剤包装単位でバーコードを印刷する上で技術的課題が存在する医薬品の全体像を把握するとともに、それらについてバーコードを印字するためにはどのような表示方法があるのかについて検討を行う。
研究方法
内服薬・外用薬を中心に、調剤包装単位でバーコード表示を行おうとする場合に技術的課題が存在する医療用医薬品の実態を把握した上で、バーコード印字が容易でない医薬品包装材料について印刷を行うことが可能かの検討を行う。研究は製薬企業、包装関係者等を含めた形で、製薬企業の生産ラインにおけるバーコード印刷等を念頭に、具体的な検討を行う。また、印刷できたバーコードが確実に読み取りできるか否かに関する確認も行う。
結果と考察
PTP包装や坐剤等、現時点においては7種類の包装形態について研究対象とすべきことが判明した。本年度については最も医薬品の品目が多いPTP包装及び散剤等の分包包装を対象として、表示に関する技術的問題及び読み取り実験を行った。その結果、これらの2つの包装形態に関しては、バーコード表示は可能であるものの、読み取り実験において、読み取り性能が低下する場合が判明したことから、これらの課題を克服するために、今後さらに技術的検討が必要であることが判明した。
結論
PTP包装に通知で定められているRSSリミテッドのバーコードを表示することは技術的に可能であることが確認できたが、包装がカールした場合には、読み取り性能が低下することが判明した。今後PTP包装のカールに関する仮題を克服するための十分な検討が必要と思われる。
同様に、分包に関してもバーコードを表示することは技術的に可能であることが確認できた。読み取り性能に関してはRSSリミテッドに比してRSSリミテッドCC-Aの場合には低下することが判明した。これらの読み取り性低下は透明フィルムでは内容物(医薬品)の偏りや色が影響すると思われることから、これらの読み取り性低下を起こしやすい製剤においては、低下を防止するための技術開発が必要と思われる。
同様に、分包に関してもバーコードを表示することは技術的に可能であることが確認できた。読み取り性能に関してはRSSリミテッドに比してRSSリミテッドCC-Aの場合には低下することが判明した。これらの読み取り性低下は透明フィルムでは内容物(医薬品)の偏りや色が影響すると思われることから、これらの読み取り性低下を起こしやすい製剤においては、低下を防止するための技術開発が必要と思われる。
公開日・更新日
公開日
2010-06-25
更新日
-