コロナ感染症蔓延下における精神科医を含む認知症初期集中支援チームの活動評価と有用性の研究

文献情報

文献番号
202006082A
報告書区分
総括
研究課題名
コロナ感染症蔓延下における精神科医を含む認知症初期集中支援チームの活動評価と有用性の研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
20CA2088
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
池田 学(国立大学法人 大阪大学 医学系研究科 精神医学)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究費
4,615,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2021-07-09
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202006082C

成果

専門的・学術的観点からの成果
認知症初期集中支援チームが対応している困難事例は発達障害を背景とした2次妄想や溜め込み、妄想性障害、アルコール多飲による幻覚など多岐にわたり、高い専門性が必要であることが明らかになった。チーム医の43.3%を精神科医、13.4%を脳神経内科医が担当しており、実際の現場では専門性の必要性が十分理解されていると思われる。また、チーム医が精神科医かどうかに関わらず、チーム員に精神科医療関係者が含まれているチームは42.3%にのぼり、困難事例への対応が主要な業務の一つになっていることが明らかになった。
臨床的観点からの成果
コロナ蔓延下において、アウトリーチを中心とする認知症初期集中支援チームの活動は、一般の認知症医療や介護同様、ほぼ全ての活動に制約を受けていた。一方、困難事例への対応は平常時と変化がなく、コロナ蔓延下でも、緊急性の高い、他部署では対応が困難な事例に対して、認知症初期集中支援チームが十分機能していたと考えられる。今後、感染症蔓延時や災害時などに、認知症初期集中支援チームが果たす役割が期待される。
ガイドライン等の開発
地方自治体の規模などにより、さまざまな形態で活発に活動できているチームがあり、モデルケースとして提示しておくことも重要であろう。また、チーム医が精神科医ではない初期集中支援チームのために、本報告書で提示したような様々な困難事例とその支援方法を記載した事例集が、今後の活動の一助になると思われる。
その他行政的観点からの成果
地域包括支援センターと認知症初期集中支援チームの役割分担、業務内容の違いが曖昧であるという指摘が多数あり、認知症初期集中支援チームの活動範囲を改めて明示する必要があると思われる。また、認知症初期集中支援チームの設置形態は自治体によって多様であるため、まず、チームの実数や設置形態を把握した上で、活動状況を改めて精査し、他の認知症施策との役割分担や連携を検討する必要があると思われる。
その他のインパクト
認知症初期集中支援チームの活動では、精神科病院が連携に協力的であった割合が90%近かったが、保健所が連携に協力的であった割合は55%であり、保健所との連携が円滑にいっていない理由の確認と役割分担は課題であると思われた。

発表件数

原著論文(和文)
2件
原著論文(英文等)
7件
その他論文(和文)
2件
「認知症初期集中支援チームの現状と精神科医の役割」という特集を、老年精神医学雑誌35巻8号、2022年で研究班を中心に出版した。
その他論文(英文等)
6件
学会発表(国内学会)
4件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
1件
ホームページ1件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2022-05-26
更新日
2025-05-23

収支報告書

文献番号
202006082Z