文献情報
文献番号
202006033A
報告書区分
総括
研究課題名
新型コロナウイルスの小児への影響の解明のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
20CA2035
研究年度
令和2(2020)年度
研究代表者(所属機関)
細矢 光亮(公立大学法人福島県立医科大学 医学部 小児科学講座)
研究分担者(所属機関)
- 清水 直樹(聖マリアンナ医科大学 医学部)
- 勝田 友博(聖マリアンナ医科大学 小児科学教室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和2(2020)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究費
19,742,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では、以下の3点を目的とする。
1)わが国における小児のCOVID-19症例の情報収集、データベース作成、解析。
2)小児とその保護者、母子保健関係者への適切な行政支援提供のための基礎資料作成。
3)小児の日常生活環境におけるCOVID-19罹患予防策の策定。
1)わが国における小児のCOVID-19症例の情報収集、データベース作成、解析。
2)小児とその保護者、母子保健関係者への適切な行政支援提供のための基礎資料作成。
3)小児の日常生活環境におけるCOVID-19罹患予防策の策定。
研究方法
わが国における小児のCOVID-19症例の情報を収集するため、データベースを構築した。これに、全国の小児科医から自身で診療した20歳未満の小児例症例について、初診時及び転帰判明後に調査項目に入力してもらった。
本データベースに登録された、発症日が2020年2月15日から12月29日であった15歳以下の840名を対象として、小児COVID-19症例の臨床および疫学情報の解析を行った.
本データベースに登録された、発症日が2020年2月15日から12月29日であった15歳以下の840名を対象として、小児COVID-19症例の臨床および疫学情報の解析を行った.
結果と考察
1)わが国における小児のCOVID-19症例の情報収集、データベース作成、解析
国内における小児COVID-19症例は47.9%が無症状であり,有症状者であっても多くの場合軽症であり,発熱などのバイタルサインや臨床症状では早期診断が困難であることが想定された.
小児におけるCOVID-19の感染経路の72.5%が家族内感染であることから,早期診断には家族歴の病歴聴取が重要であり,小児における感染予防には成人家族が家庭内にSARS-CoV-2を持ち込まないように注意することが最も重要である.
2)小児とその保護者、母子保健関係者への適切な行政支援提供のための基礎資料作成
本報告書を含む解析資料を用いて,今後作成を計画する.
3)小児の日常生活環境におけるCOVID-19罹患予防策の策定
国内小児医療機関への実態調査を計画中であり2021年6月〜9月に施行予定である.
国内における小児COVID-19症例は47.9%が無症状であり,有症状者であっても多くの場合軽症であり,発熱などのバイタルサインや臨床症状では早期診断が困難であることが想定された.
小児におけるCOVID-19の感染経路の72.5%が家族内感染であることから,早期診断には家族歴の病歴聴取が重要であり,小児における感染予防には成人家族が家庭内にSARS-CoV-2を持ち込まないように注意することが最も重要である.
2)小児とその保護者、母子保健関係者への適切な行政支援提供のための基礎資料作成
本報告書を含む解析資料を用いて,今後作成を計画する.
3)小児の日常生活環境におけるCOVID-19罹患予防策の策定
国内小児医療機関への実態調査を計画中であり2021年6月〜9月に施行予定である.
結論
小児におけるCOVID-19の感染経路の多くは家族内感染であることから,小児における感染予防には成人家族が家庭内にSARS-CoV-2を持ち込まないようにすることが最も重要である.
公開日・更新日
公開日
2021-07-26
更新日
-