精神科疾患を有する人の地域生活を支えるエビデンスに基づいた看護ガイドラインの開発

文献情報

文献番号
200732044A
報告書区分
総括
研究課題名
精神科疾患を有する人の地域生活を支えるエビデンスに基づいた看護ガイドラインの開発
課題番号
H18-医療-一般-020
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
萱間 真美(聖路加看護大学精神看護学)
研究分担者(所属機関)
  • 宮本 有紀(東京大学大学院 医学系研究科 精神看護学)
  • 渡邉 雅幸(昭和大学医学部)
  • 深沢 裕子(福井松原病院)
  • 瀬戸屋 希(聖路加看護大学 精神看護学)
  • 大熊 恵子(聖路加看護大学 精神看護学)
  • 瀬尾 智美(聖路加看護大学 精神看護学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
3,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、精神疾患を有する人の安定した地域生活を支援するために、非定型抗精神病薬による精神科薬物療法を効果的に継続するための看護援助ガイドラインを開発することを目的としている。今年度は、既存の治療ガイドラインをレビューし、ガイドラインの構成とCQ(臨床問題)を確定し、系統的に文献検索を行うことを目的とした。
研究方法
ワーキンググループを組織し、国内外における非定型抗精神病薬に関する既存のガイドラインをレビューした。レビュー結果をもとに、ガイドラインの構成とCQ案を作成し、CQごとに関連文献のレビューを行ってエビデンスを整理し、CQに対する回答の方向性を整理した。
結果と考察
既存のガイドラインレビューから、治療方針や各薬剤の特徴に関するガイドラインは多くあるものの、服薬援助の際のアセスメントや介入のポイントについては、十分に記載されていないことが明らかになった。継続的な議論の結果、ガイドラインの構成を、非定型抗精神病薬の特徴と観察ポイント(全般的特徴および薬剤ごとの特徴)、切り替え(スイッチング)時のポイント、副作用の特徴とモニタリング(メタボリックシンドローム、性機能障害、錐体外路症状、悪性症候群)、服薬アドヒアランスを高めるための対処、の4部構成とし、それぞれCQを確定した。各項目について、検索用語を検討し、最新の文献を検索した上で、ガイドラインレビュー結果および文献レビューの結果から、CQに対する回答の方向性を整理した。
結論
今年度は、既存の治療ガイドラインならびに関連文献のレビューを行い、並行して本ガイドラインの構成とCQを継続的に議論しCQと回答案を整理した。今後は、さらに文献レビューを継続し、エビデンスを整理してガイドライン本文を精錬し、専門家・実践家の評価を得て実用的なガイドラインを作成していくことが必要である。

公開日・更新日

公開日
2008-06-25
更新日
-