難治性疾患克服研究の評価ならびに研究の方向性に関する研究

文献情報

文献番号
200731046A
報告書区分
総括
研究課題名
難治性疾患克服研究の評価ならびに研究の方向性に関する研究
課題番号
H17-難治-一般-047
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
清野 裕(関西電力病院)
研究分担者(所属機関)
  • 池田 康夫(慶応義塾大学医学部血液学・内科学)
  • 田嶼 尚子(東京慈恵医科大学内科学・糖尿病・代謝・内分泌内科)
  • 小池 隆夫(北海道大学大学院医学研究科 病態内科学)
  • 作田 学(日本赤十字医療センター医員・杏林大学第一内科)
  • 中村 耕三(東京大学医学部 整形外科)
  • 千葉 勉(京都大学大学院医学研究科 消化器内科)
  • 小室 一成 (千葉大学大学院医学研究院 循環病態医科学)
  • 佐々木 敬(東京慈恵医科大学・糖尿病・代謝学・内分泌内科)
  • 山田 祐一郎(秋田大学医学部・内科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
21,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
当研究事業においては治療体制・治療法が確立していない難治度の高い疾患における診断法や治療法の進歩を各研究班に対し第一に期待する。このようなポイントが各班で正しく遂行されるために本研究では班研究に対する評価方法の妥当性を検討し、実際に各専門的研究班における研究体制・成果を実際に検証し形成的に評価した。一方、本研究事業の新規候補疾患についてのレビュー、および特定疾患治療研究事業の選定要件等に関しても検討した。
研究方法
従来の研究班で策定した評価シートを使用し、臨床調査グループ各班の研究報告書を主な資料として、行政的観点と学術的観点双方から評価を行った。また前年に引き続き、難治性疾患克服研究事業の新規組み入れ関して、厚生労働省および研究者より提案のあった25新候補疾患につき検討し資料を作製した。さらに同様に前年に引き続いて、特に難治度の高い疾患として療養費公的補助の対象となる特定疾患治療研究事業につき、新規候補疾患として挙がっている26疾患に関して多角的に検討し、選定に際しての参考資料作りを行った。
結果と考察
各研究班につき、当研究班において評価を行ったところ、以下の特徴が明らかとなった。1)一部にはすでに新規発症例が既に観られなくなっているもの、成因と対象が明かでは無いものものも含まれていた。明らかでない疾患定義のまま病態研究がなされるのは好ましくない。2)病態研究は盛んに行われ、研究レベルも高いものが多かった。3)診断基準、治療ガイドライン作成に関しては学会との整合性を配慮すべき点が明らかとなった。4)旧年度以上に成果報告書作成の改善や優れた研究の方向性を示した班も見受けられ、形成的評価によるフィードバックが研究の方向性や質を維持するのに役立っていることが示された。5)主任研究者の責務を重視して評価結果を班の再編成に反映させる必要があると考えられた。6)年度の開始時には、あらかじめ各班に対して研究報告書をもとに研究成果が評価され、研究の継続が考慮される旨を周知徹底する必要がある。
結論
本研究班において、1)臨床調査研究斑の活動評価、2)特定疾患治療研究事業の選定に関する要件、3)新規研究事業候補疾患の評価、新規疾患治療研究事業の評価の三件に関してとりまとめ、“参考資料”として厚生労働省へ提出した。

公開日・更新日

公開日
2008-05-28
更新日
-

文献情報

文献番号
200731046B
報告書区分
総合
研究課題名
難治性疾患克服研究の評価ならびに研究の方向性に関する研究
課題番号
H17-難治-一般-047
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
清野 裕(関西電力病院)
研究分担者(所属機関)
  • 池田 康夫(慶応義塾大学医学部血液学・内科学)
  • 田嶼 尚子(東京慈恵医科大学内科学・糖尿病・代謝・内分泌内科)
  • 小池 隆夫(北海道大学大学院医学研究科 病態内科学)
  • 作田 学(日本赤十字医療センター医員・杏林大学第一内科)
  • 中村 耕三(東京大学医学部 整形外科)
  • 千葉 勉 (京都大学大学院医学研究科 消化器内科)
  • 小室 一成(千葉大学大学院医学研究科 循環病態医科学)
  • 佐々木 敬(東京慈恵医科大学内科学・ 糖尿病・代謝・内分泌内科)
  • 山田 祐一郎(秋田大学医学部・内科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
当研究事業においては治療体制・治療法が確立していない難治度の高い疾患における診断法や治療法の進歩を各研究班に対し第一に期待する。このようなポイントが各班で正しく遂行されるために本研究では班研究に対する評価方法の妥当性を検討し、実際に各専門的研究班における研究体制・成果を実際に検証し形成的に評価した。一方、本研究事業の新規候補疾患についてのレビュー、および特定疾患治療研究事業の選定要件等に関しても検討した。
研究方法
従来の研究班で策定した評価シートを使用し、臨床調査グループ各班の研究報告書を主な資料として、行政的観点と学術的観点双方から評価を行った。また難治性疾患克服研究事業の新規組み入れ関して、厚生労働省および研究者より提案のあった25新候補疾患につき検討し資料を作製した。さらに、特に難治度の高い疾患として療養費公的補助の対象となる特定疾患治療研究事業につき、新規候補疾患として挙がっている26疾患に関して多角的に検討し、選定に際しての参考資料作りを行った。
結果と考察
各研究班につき評価を行ったところ、以下の特徴が明らかとなった。1)一部にはすでに新規発症例が既に観られなくなっているもの、成因と対象が明らかでは無いものものも含まれていた。不十分な疾患定義のまま病態研究がなされるのは好ましくない。2)病態研究は盛んに行われ、研究レベルも高いものが多かった。3)診断基準、治療ガイドライン作成に関しては学会との整合性を配慮すべき点が明らかとなった。4)前年度以上に成果報告書作成の改善や優れた研究の方向性を示した班も見受けられ、形成的評価によるフィードバックが研究の方向性や質を維持するのに役立っていることが示された。5)主任研究者の責務を重視して評価結果を班の再編成に反映させる必要があると考えられた。6)年度の開始時には、あらかじめ各班に対して研究報告書をもとに研究成果が評価され、研究の継続が考慮される旨を周知徹底する必要がある。
結論
本研究班において、1)臨床調査研究斑の活動評価、2)特定疾患治療研究事業の選定に関する要件、3)新規研究事業候補疾患の評価、新規疾患治療研究事業の評価の三件に関してとりまとめ、“参考資料”として厚生労働省へ提出した。

公開日・更新日

公開日
2008-05-28
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200731046C

成果

専門的・学術的観点からの成果
概ね研究対象は明らかであった。しかし一部にはすでに新規発症が無く、成因と対処が明かなものや、疾患の概念・定義・診断基準こそ明らかにすべきものも含まれ、病態研究がなされるのは好ましくないと考えられた。病態研究はほとんどの班で行われレベルも高かった。しかし多くの論文において本研究事業に基づく発表とされて居なかった。診断基準、治療ガイドライン作成に関しては学会との整合性を配慮すべきであることが明かとなった。研究期間内の研究ロードマップを示すことも重要であると考えられた。

臨床的観点からの成果
本研究事業への新規組み入れ候補疾患のレビューと評価についても本研究班の大きなテーマとした。本研究事業にふさわしいかどうか、この3年間に25疾患について研究面と福祉面の両面からの検討を行った。この結果、進行性骨化性線維異形成ヌ(FOP)、および色素性乾皮症(XP)については緊急度が高いと判断され、我が国における疾患頻度、重症度、疾患の臨床像と予後等を含む詳細な評価結果を厚生労働省に提出した。
ガイドライン等の開発
平成16年度までに本研究班により作成され厚生労働科学研究活動の評価基準・ガイドラインとして厚生労働省へ提言した「研究評価シート」をさらに改訂した。平成17年度からはこの改訂版を用いることで、実際に統一した観点と基準により班研究の評価を行った。
その他行政的観点からの成果
主任研究者(班長)の責務を重視した班の再編成実施のため、そのリーダーシップについても毎年度評価される必要がある。これに従い毎年、評価結果を各班長へフィードバックした。また公的療養費補助を受ける特定疾患治療研究事業の対象疾患の選定法を策定した。その結果、希少性、成因不明、治療法が未知、障害が残りやすいなどの要件、さらに重症度・難治度、医療費、生活支援の必要度、社会的要望の度合い等を含めた総合的な判断が挙げられた。行政の示す26候補疾患につき、これらの観点から参考資料を作成し厚生労働省へ提出した。
その他のインパクト
明らかに本研究班の報告書、提言に基づき、旧年度以上に成果報告書作成の改善や優れた研究の方向性を示した班も見受けられ、形成的評価によるフィードバックが難治性疾患克服研究事業の方向性や質を維持するのに役立つことが示された。

発表件数

原著論文(和文)
0件
該当なし
原著論文(英文等)
0件
該当なし
その他論文(和文)
0件
該当なし
その他論文(英文等)
0件
該当なし
学会発表(国内学会)
0件
該当なし
学会発表(国際学会等)
0件
該当なし
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
該当なし
その他成果(施策への反映)
0件
該当なし
その他成果(普及・啓発活動)
0件
該当なし

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
該当なし
該当なし
該当なし

公開日・更新日

公開日
2015-06-08
更新日
-