E型肝炎の感染経路・宿主域・遺伝的多様性・感染防止・診断・治療に関する研究

文献情報

文献番号
200728009A
報告書区分
総括
研究課題名
E型肝炎の感染経路・宿主域・遺伝的多様性・感染防止・診断・治療に関する研究
課題番号
H18-肝炎-一般-001
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
三代 俊治(東芝病院 研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 日野学(日本赤十字社血液事業本部)
  • 姜貞憲(手稲渓仁会病院消化器病センター)
  • 田中靖人(名古屋市立大学大学院医学研究科・臨床分子情報医学)
  • 岡本宏明(自治医科大学感染免疫学講座ウイルス学部門)
  • 品川邦汎(岩手大学農学部獣医学科応用獣医学講座食品安全学研究室)
  • 武田直和(国立感染症研究所ウイルス第二部第一室)
  • 坪内博仁(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科人間環境学講座消化器疾患・生活習慣病学)
  • 津田新哉(独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構中央農業総合研究センター病害防除部病害防除システム研究室)
  • 矢野公士(独立行政法人国立病院機構長崎医療センター臨床研究センターウイルス免疫研究室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 肝炎等克服緊急対策研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
24,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
感染経路の全解明、及び、診断・治療・予防法の確立。
研究方法
発生動向とリスク因子の調査、献血者感染実態の調査、ウイルス株塩基配列の蒐集と解析、ウイルス蛋白発現とその応用、宿主動物調査、食品媒介感染の可能性の調査、抗ウイルス剤開発の為の予備研究
結果と考察
平成19年度研究のハイライト: [i] 北海道に於ける全献血者HEV RNAスクリーニングにより不顕性感染の実態への認識が深化した(不顕性感染の意外な多さ; viremiaの意外な長さ)。[ii] in vivo及びin vitroの感染実験が始動し興味ある示唆が得られた(齧歯類の感染感受性に関する疑義; genotype間の増殖能の差異)。[iii] HEVがNASHの増悪因子かもしれないことを示唆する症例の発掘。[iv] 急性期診断へのIgA anti-HEVの有用性の再認識。[v] 診断系評価の為の「HEV血清パネルver-1」の出來。
結論
研究は進展し続けている。しかし、その成果が社会に還元されないでいる(i.e.,診断系の製造承認・保険適用が未達成)。

公開日・更新日

公開日
2008-06-27
更新日
-