HIV検査相談機会の拡大と質的充実に関する研究

文献情報

文献番号
200727016A
報告書区分
総括
研究課題名
HIV検査相談機会の拡大と質的充実に関する研究
課題番号
H18-エイズ-一般-013
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
今井 光信(神奈川県衛生研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 中瀬 克己(岡山市保健所)
  • 立川 夏夫(国立国際医療センター)
  • 吉田 靖子(東京都健康安全研究センター)
  • 川畑 拓也(大阪府立公衆衛生研究所)
  • 澤田 幸治(北海道立衛生研究所)
  • 小島 弘敬(社団法人東京都医師会 東京都南新宿検査・相談室)
  • 松浦 基夫(特別非営利活動法人CHARM)
  • 日野 学(日本赤十字社)
  • 玉城 英彦(北海道大学大学院)
  • 木村 和子(金沢大学大学院)
  • 矢永 由里子(エイズ予防財団)
  • 嶋 貴子(神奈川県衛生研究所)
  • 加藤 真吾(慶応義塾大学 医学部)
  • 杉浦 亙(国立感染症研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 エイズ対策研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
42,354,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究班は、HIV検査相談の機会を活用して、HIV感染者の早期発見・早期治療と感染予防・感染拡大の防止を計るため、(1)HIV検査相談機会の拡大に関する研究(2)相談・カウンセリングの質的向上に関する研究(3)HIV検査技術の開発・改善・導入・普及等に関する研究等の3課題の研究を行う。
研究方法
HIV検査相談の実施機関、HIV検査技術・検査相談技術の研修機関、HIV検査の実施機関、大学等の共同研究として、上記の研究を行った。  (倫理面への配慮:プライバシーの保護に努めると共に、検査結果の迅速な還元に努めた。)
結果と考察
1. 検査相談の最新詳細情報を提供し、受検者の多くが利用している、ホームページ“HIV検査相談マップ”へのアクセスは、積算で400万件、1日3000件を越え、また、携帯電話からのアクセス数も年間40万件に達し、極めて有用な情報提供手段として機能すると共に、各項目へのアクセス状況により、受検希望者の動向をモニタリングする研究手段としても極めて有用であった。
2. 保健所等無料検査における受検者数および陽性者数はここ数年、増加を続け、2007年には2002年に比べ受検者数で2.5倍、陽性者数では2.2倍の508件に達した。また、即日検査を導入しているクリニックでの受検者も増加しており2007年の陽性数は74件であった。
また、2007年の郵送検査利用者数は44000件、陽性数は220件と、ほぼ昨年と同程度であった。
3. 唾液検査を迅速検査を行っているクリニックで試験的に導入し、血液による迅速検査と平行して実施した結果、もし、検査精度に問題がなければ唾液検査の方が受けやすいとの意見が多く、条件が整えば有用な検査法に成り得ることが分かった。
4. 濾紙を用いたドライスポット法によるHIV抗体検査と遺伝子検査の検討を行った結果、抗体、遺伝子共に、もとの血液とほぼ同等の感度で検出され、本法が郵送検査のみならず、自己検体採取法として検査相談の場でも有効に活用できる可能性が示された。
5. HIV検査相談のガイドライン、事例集に加え、担当者の研修のためのガイドラインを作製しその活用に努めた。
結論
即日検査の普及等により保健所等無料検査への受検者数は増加しつつあるが、献血での陽性者も依然多く、新たな検査法の開発・導入も含め、さらに検査相談体制の充実に向けての努力が必要である。

公開日・更新日

公開日
2008-06-04
更新日
-