服薬アドヒアランスの向上・維持に関する研究

文献情報

文献番号
200727004A
報告書区分
総括
研究課題名
服薬アドヒアランスの向上・維持に関する研究
課題番号
H18-エイズ-一般-001
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
白阪 琢磨(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 臨床研究部免疫感染研究室)
研究分担者(所属機関)
  • 池田 和子(国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センター)
  • 桑原 健(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 薬剤科)
  • 廣常 秀人(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 精神神経科)
  • 山中 京子(大阪府立大学人間社会学部)
  • 西澤 雅子(国立感染症研究所 エイズ研究センター第2研究グループ)
  • 小田原 隆(東京大学医科学研究所 感染免疫内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 エイズ対策研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
37,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
抗HIV療法の進歩によってHIV感染症は慢性疾患になったが、抗HIV薬の服薬アドヒアランスの向上・維持が重要である。本研究では継続的服薬に伴う服薬者の精神・心理的、身体的、社会・経済的負担を明らかにし、軽減のための支援方法を開発する。
研究方法
1)服薬者の精神・心理的、身体的、社会経済的負担と施設側負担の検討。2)チーム医療マニュアル改訂。3)抗HIV治療ガイドライン改訂。4)ホームページの充実。5)服薬継続高度困難例への介入方法の開発。6)服薬アドヒアランス評価基準の検討。7)携帯電話を用いた服薬支援ツールとシステムの改良。
結果と考察
1)服薬者の要因 服薬良好維持者での服薬維持の内的因子と外的因子が抽出された。服薬困難群への面接調査として服薬中断歴を有する者に面接調査を実施。服薬困難の内的因子と外的因子を抽出した。全国拠点病院へのアンケート調査により各施設の在庫リスクは1患者あたり約10万円、1施設あたり約150万円であった。回答全施設での昨年1年間の総廃棄金額(薬価ベース)は560万円であった。組み合わせの上位を1日1回処方が占めた。2)チーム医療マニュアル チーム医療シンポジウムを4県で開催し、マニュアルの普及に努め、改訂の足掛かりを得た。3)抗HIV治療ガイドライン改訂 新薬と最新のエビデンスに基づき「抗HIV治療ガイドライン」を改訂した。4)ホームページ HIV感染症の解説の掲載と新薬情報の更新。5)携帯による服薬支援ツール開発 システムを更新した。本研究から服薬アドヒアランスの向上・維持に係る要因が当初の予想以上に認められ、多岐に亘り、複雑である事が明らかになった。服薬アドヒアランスの向上・維持にもチーム医療の実施は必要であり、次年度、改訂を予定する。
結論
服薬アドヒアランスの向上および維持に繋がる研究を実施し、成果を得た。服薬に伴い患者側には精神・心理的、身体的、社会経済的負担があり、アドヒアランスへの阻害因子と促進因子がある事が明らかになった。施設側にも負担因子があった。本研究により、上記の詳細につき解明が進み、服薬支援ツールの開発、チーム医療マニュアルや抗HIV治療ガイドラインの改訂作業を進める。

公開日・更新日

公開日
2008-06-04
更新日
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